欧州発の世界の債券安、1週間余りで40.7兆円消える

世界の債券市場で4月27日以降に約3400億ド ル(約40兆7000億円)が失われた。投資家は6年間の上昇相場の持続を 疑問視し始めている。

欧州のメーデーの連休後の週明け、ギリシャと債権者側の交渉行き 詰まりを背景に欧州債相場は下落した。欧州中央銀行(ECB)の刺激 策がデフレリスクに終止符を打ったようにみられるなかで、著名投資家 のジェフリー・ガンドラック氏がビル・グロース氏に続きマイナス利回 りに疑義を呈したことなどで利回りは先週から上昇していた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、世界の債券市場の時価総額は45兆2200億ドルと4月27日時点の45 兆5600億ドルから減少している。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、アイラ・ジャ ージー氏は電話取材にニューヨークから応じ、ECBによる「欧州の量 的緩和(QE)が理由で多くの市場参加者が欧州債を買わなければなら ないと考えていて、多くの市場がこれに強く連動していた」が、「ここ 3日は欧州の堅調なデータに基づいた動きになっている」と解説した。

ギリシャをめぐる前回の混乱時には質への逃避でドイツ債が買われ たが、今回はドイツ債も下落。ドイツ債との利回り格差を理由に買われ ていた米国債相場にも下押し圧力がかかった。

原題:Bond Damage Tally: $340 Billion Lost as Slump Put in Perspective(抜粋)

--取材協力:Alexandra Scaggs.