NY外為(6日):ドル下落、経済統計やFRB議長発言で

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6日のニューヨーク外国為替市場でドル指数 は3カ月ぶり水準に低下。欧州で債券利回りが上昇し、米国資産の需要 が後退した。

ゴールドマン・サックス・グループは米資産売りを、2013年のバー ナンキ前連邦準備制度理事会(FRB)議長時代に見られた「テーパー タントラム」現象と比較した。イエレン現FRB議長はこの日、長期金 利について、初回利上げを引き金に現在の非常に低い水準から急上昇す る可能性があるとの認識を示した。

クレディ・スイス・グループの外為ストラテジスト、マット・ダー 氏(ニューヨーク在勤)は「過去数カ月間のあらゆる主要テーマが大き く反転している」と述べた。さらに、「結果的にはリスクテークを抑制 しているほか、ポジションの小型化、より広範な範囲でレバレッジ縮小 につながっており」、ドルに売り圧力を掛けていると指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は0.7%低下して1160.75。終値ベースで2月5日以来の低水準とな った。

ドルは対ユーロで1.4%安の1ユーロ=1.1347ドル。対円では0.3% 下げて1ドル=119円46銭。

イエレン議長はワシントンで講演後、長期金利についての質問を受 け、「長期金利は非常に低い水準にある」と回答。初回利上げの後に 「長期金利が急激に上昇する可能性はある」と述べた。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、ドルは過去1年間で16%上 昇と、調査対象となっている先進10カ国通貨の中で最もパフォーマンス が良好だ。一方、過去1カ月では約4%値下がりしている。

ゴールドマン・サックスの見方

ドル安に伴い米国債も下落。10年債利回りは年初来の最高水準に接 近した。

ゴールドマン・サックスはドルの下落は続かないとの予想を示し、 現在は買いの好機だと指摘した。

米商務省が4月29日発表した第1四半期の米実質国内総生産 (GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比0.2%増と、前期 の2.2%増から減速した。

ニューヨーク在勤の主任為替ストラテジスト、ロビン・ブルックス 氏らゴールドマンのアナリストはリポートに、「ハト派的な連邦公開市 場委員会(FOMC)や弱い雇用統計という最悪の3月の嵐の後、先週 の期待外れのGDPに伴う値動きはまさに、ムンクの『叫び』のようだ った。外為市場は『タントラム(かんしゃく)』を起こしているよう だ」と記述した。

2013年5月、当時のバーナンキFRB議長が投資家の予想よりも早 期に債券購入の段階的縮小を開始する可能性に触れたことが手掛かりと なり、米国債利回りは急伸した。

同リポートでゴールドマンのアナリストらは、ドルが向こう1年に 対ユーロで19%上昇し1ユーロ=95セントとなり、対円は約9%上昇の 1ドル=130円に達すると予想した。

原題:Dollar Tantrum Screams Louder as Data Cast Doubt on Fed Timing(抜粋)

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