米国株(5日):下落、世界的な株安の流れ引き継ぐ

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5日の米株式相場は下落し、S&P500種株 価指数はここ1カ月余りで最大の下げとなった。世界的な株安の流れを 引き継いだ。経済指標が強弱まちまちな内容だったことで成長に対する 懸念が強まったほか、ギリシャが債務危機を解決できないとの観測が広 がった。

アップルや半導体関連などテクノロジー株が売られた。ナスダッ ク・バイオテクノロジー指数は2%安。ヘルスケア株の下げが響いた。 デルタ航空とアメリカン・エアラインズ・グループも安い。原油相場が 今年初めてバレル当たり60ドル台に上昇したことが手掛かり。

S&P500種株価指数は前日比1.2%安の2089.46。ダウ工業株30種 平均は142.20ドル(0.8%)下げて17928.20ドル。ナスダック総合指数 は1.6%下げた。

USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)のチーフ株 式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は「1-3月期の決算や強弱 まちまちな経済指標、高いバリュエーションにより、株式市場には不安 が広がっている」と指摘。「米経済はソフトパッチ(景気の軟化局面) を進んでおり、高バリュエーションは誤りを犯すリスクを高めている。 よって投資家の不安や懸念は強いままだ」と述べた。

ギリシャが国際通貨基金(IMF)への11億ドルの返済を12日まで に実施できるかどうかをめぐり、懸念が広がっている。欧州株式市場で は、ストックス欧州600指数が2年ぶり安値に下げた。

経済指標

この日発表された3月の米貿易赤字は約6年ぶりの高水準に拡 大 した。西海岸港湾の労使紛争が解決し業務を再開したことから、輸入が 大幅に増加した。貿易赤字の拡大は、1-3月(第1四半期)の国内総 生産(GDP)の改定値が速報から下方修正される可能性が高いことを 意味する。

米供給管理協会(ISM)が5日発表した4月の非製造業総合景況 指数は、市場の予想外に上昇した。

米金融当局による利上げ見通しに注目が集まる中、市場参加者らは 8日発表の雇用統計に注目している。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト兼ポートフォリオマ ネジャー、ケビン・キャロン氏は「株式相場は今年に入り、明確な上昇 基調をスタートさせるのに苦労している」とし、「動きは非常に不安定 で、はっきりとした方向性がない。現在は不透明感が広がっており、市 場はいずれ、真の経済成長を探し求める必要が出てくるが、今はかなり 弱々しい状況だ」と述べた。

アップルは2.3%安。過去6日間のうち5日間で下落している。

ボラティリティ

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は11%上昇し14.31。6週間ぶりの大幅な上昇率となった。

S&P500種の業種別10指数は全て下落した。

テクノロジー株では、マイクロン・テクノロジーやインテルなど半 導体銘柄の下げが特に目立った。フィラデルフィア証券取引所の半導体 指数(SOX)は2.2%安と、6週間で最大の下げ。

ブルームバーグ米航空株指数は3.1%安。ダウ輸送株平均は1.7%下 げた。

原題:U.S. Stocks Join Global Retreat in Equities Amid Data, Greece(抜粋)

--取材協力:Inyoung Hwang.

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