米国債(4日):下落、バフェット・グロース両氏が下げ予想

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4日の米国債相場は下落。ウォーレン・バフ ェット氏とビル・グロース氏はいずれも米国債の強気相場が終えんに近 いと示唆した。30年債利回りは4カ月ぶりの高水準となった。

米国債は償還期間が長めの債券を中心に下げた。米投資・保険会社 バークシャー・ハサウェイの会長を務めるバフェット氏は、長期債は過 大評価されているとの認識を示した。グロース氏は株式・債券市場にお ける強気相場の「スーパーサイクル」は終わりに近づきつつあるとし、 弱気な取引を勧めた。米国債利回りは先週、週間ベースでほぼ2カ月ぶ りの大幅上昇となっていた。

欧州中央銀行(ECB)による前例のない債券購入をきっかけとし た相場上昇は行き過ぎだったとの懸念が広がっている。過去最低水準を 最近つけたドイツ10年債利回りは1月以来の高水準に達した。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「市場は圧迫されている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、30年債利回りは前週末比5ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇の2.88%。昨年12月24日以来の高水準に達した。同 年債価格(表面利率2.5%、償還期限2045年2月)は30/32下げて92 1/2。

米10年債利回りは先週21bp上昇し、上げ幅は同年物の独国債利回 り(22bp)とほぼ一致した。

「酸素は切れつつある」

バフェット氏は現在の金利水準で長期債を購入する価値はないとの 見解をあらためて表明。同氏は4日、経済専門局CNBCとのインタビ ューで、こうした債券の価値は低下すると見込んでいると述べた。

グロース氏はジャナス・キャピタル・グループの投資見通しで、 「信用をベースとした酸素は切れつつある」とし、「私はただ終わりを 実感しているだけだ。長く続いた強気相場が意気消沈して終わる感じ だ。激しい音を立てて終わるのではない」と解説した。

8日発表の4月の雇用統計で雇用者数は23万人増と予想されてい る。3月の雇用者数は12万6000人増と、市場予想を下回った。

クレディ・アグリコルのトレーダー、ダン・マルホランド氏(ニュ ーヨーク在勤)は「最も注目すべきものは賃金で、多くの人がそれを話 題にしている」と指摘。「労働市場は不整脈を起こしているわけではな いと当社は考える」と述べた。

米5年債と30年債の利回り差は1.37ポイントと、昨年12月以来の最 大となった。

マルホランド氏は「利回り曲線がベアスティープ化しても驚きでは ないだろう」と話した。

ブルームバーグの最新の調査によると、大半のエコノミストは FOMCが利上げの実施を少なくとも9月まで待つと予想している。従 来調査では6月の利上げが見込まれていた。

原題:Buffett and Gross Agree: Slump in 30-Year Bonds Makes Good Sense(抜粋)