米国株へのM&A効果はこれからだ-上値余地示すシグナル

企業の合併・買収(M&A)が株式市場の好 材料となっている。今年これまでエネルギー株を支え、バイオテクノロ ジー銘柄を上場来最高値に押し上げ、食品メーカー株を活気づけたのは M&Aだ。しかし米株式市場でのM&A効果はようやく表れ始めたにす ぎないとのシグナルもある。

ブルームバーグとクレディ・スイス・グループの集計データによれ ば、この1年間に手続きが完了した買収案件の規模は1兆1000億ドル (約132兆円)で、米株式市場の時価総額の4%強にとどまる。これは 過去5回の強気相場の半分を超える程度の水準だ。

今年3、4月のM&A案件の規模は、2カ月分として少なくと も2003年以来の高水準となった。

M&A規模は拡大しつつあるが、株式時価総額に対する割合は過去 の水準からすると依然として低い。アンドルー・ガースウェイト氏らク レディ・スイスのストラテジストによると、これはセンチメントを表す シグナルの1つで、企業首脳が一段と楽観的になる中で株価に上値余地 があることを示唆している。

同氏らのチームは4月29日の顧客向けリポートで、「時価総額に対 するM&A活動の価値が現行水準の2倍余りになったときに相場は通常 ピークを付ける」と説明している。

原題:Takeover Fuel Starting to Flow as S&P 500 Bull Run Makes History(抜粋)

--取材協力:Tara Lachapelle.