5月1日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロが対ドルで2カ月ぶり高値から下落

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが2カ月ぶり高値から下 落。域内の景気回復で米国とのかい離が縮まっていることを示す兆候 を、市場は見極めようとしている。

4月のユーロは月間ベースで4年半ぶりの大幅な上昇率を記録。投 機家の間で大きく膨らんでいたユーロ下落を見込んだポジションが縮小 した。ユーロ圏における前向きな経済指標が欧州中央銀行(ECB)の 資産購入プログラムの効果を示唆している一方、米国の成長はまだら模 様な状態が続いている。ドイツやフランスなど欧州諸国の市場はこの 日、祝日で休場となっており、全体的に薄商いとなった。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは前日比0.2%安の1ユー ロ=1.1199ドル。週間では3%高。4月は月間で4.6%上昇した。

円は対ドルで0.6%安の1ドル=120円15銭。週間では1%下げた。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.6%上昇し1172.27。4月は月間ベースで10カ月ぶりに下落 となった。

外為オプション

決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)のデータによれば、この日のユーロ・ドルの外為オプショ ンの店頭取引は153億ドルと、前日の196億ドルから減少した。

シティグループの指数によると、1月末以降のユーロ圏経済は予想 を上回る内容となっている一方で、米国では市場の予想を下回るデータ が続いている。欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が前日発表 した4月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は、前年同月比で 横ばいとなり、4カ月続いた消費者物価の下落が終息した。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替戦略責任者、カミラ・サットン 氏(トロント在勤)は「ファンダメンタルズはシフトした」と指摘。 「1月初め時点では先行き見通しは極めて強い不透明感で満たされてい た。その後はほぼ全ての方面で若干の改善が見られたが、米国は例外と なっている」と述べた。

ユーロは年末までには下落すると市場では依然見込まれている。ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト60人余りの予想の中央値では、12 月31日時点でのユーロ相場は1ユーロ=1.04ドルと、前日終値を7%超 下回る水準となっている。

欧州のファンダメンタルズ

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「欧州のファンダメン タルズが改善しており、それがユーロの支援材料になっている」と分 析。「低調だった1-3月期の米経済を背景にドルが勢いを失った。こ れを奪う力がユーロにあるということだ」と指摘した。

ドルは今週、主要通貨の大半に対して値下がり。4月は月間で値下 がりしたものの、ブルームバーグ相関加重指数によれば過去1年間で は18%上昇と、主要通貨中で最高のパフォーマンスとなっている。ユー ロは7.3%下落した。

原題:Euro Slips From Two-Month High as Traders Weigh Economic Outlook(抜粋)

◎米国株:反発、バイオ株や半導体株が高い-週間では下落

1日の米国株式相場は反発。S&P500種株価指数は週間での下げ 幅を縮小した。ギリアド・サイエンシズやエクスペディアが大きく上昇 した。前日はバイオテクノロジー株や小型株が売りを浴びた。

ナスダック・バイオテクノロジー指数は2.9%高と、前日の3.1%安 から持ち直し。ギリアドは4.5%高。1-3月(第1四半期)の利益が 市場予想を上回った。エクスペディアは7.9%上昇。売上高が予想を上 回った。一方、リンクトインは19%急落。同社は通期の売上高見通しを 引き下げた。

S&P500種株価指数は前日比1.1%高の2108.29で終了、50日移動 平均線を上回った。前日は1%下げていた。ダウ工業株30種平均はこの 日、183.54ドル(1%)上昇の18024.06ドル。小型株で構成するラッセ ル2000指数は0.7%高。前日は2.2%の下落だった。

USバンクのプライベート顧客資金を担当する地域投資ディレクタ ー、デービッド・ハイデル氏は「数カ月にわたって保有され、極めて高 い成績を挙げた大口取引ポジションの多くが、今週巻き戻されたよう だ」と指摘。「今週は数日間、厳しい日があったがきょうは持ち直し た。投資家は値ごろ感に目を付けている」と述べた。

S&P500種は週間ベースでは0.4%安。米連邦公開市場委員会 (FOMC)は2015年中の利上げについて検討している。1-3月(第 1四半期)の米実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値 は辛うじてプラス成長となった。

経済指標

1日発表された4月のISM製造業総合景況指数は拡大したもの の、前月と同じほぼ2年ぶりの緩やかなペースにとどまった。4月の米 消費者マインド指数は前月から上昇し、過去8年余りで2番目の高水準 となった。

BGCブローカーズ(ロンドン)の市場ストラテジスト、マイケ ル・イングラム氏は「市場は戦術に益々長けてきており、利益を確定し ている」と指摘。「非常に基本的な問題は、市場が力強い成長と永久の ゼロ金利を望んでいることで、そのようなことは断じて起こらない」と 述べた。

S&P500種の業種別10指数中、9指数が上昇。素材株とテクノロ ジー株、選択的消費株指数の上げが目立った。アルコアは5.4%高と、 昨年10月以来の大幅な値上がり。スタンドポイント・リサーチはアルコ アの投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。

エクスペディアは消費関連株の上昇をけん引した。ヤム・ブランズ は6.9%高と、約1年ぶりの大幅な上げ。ダニエル・ローブ氏のヘッジ ファンド会社サード・ポイントはヤム・ブランズについて「かなりの規 模の株式取得」を明らかにした。

バイオ株持ち直す

ギリアドやバイオジェンを中心にヘルスケア株が高い。ナスダッ ク・バイオテクノロジー指数は2.9%上げて、6営業日ぶりの上昇。

アルテラは9.8%高。同社はインテルから敵対買収を仕掛けられる 可能性があると、ロイター通信が報じた。インテルは2.7%、マイクロ ン・テクノロジーは3.1%それぞれ上げた。

リンクトインは19%急落。4-6月(第2四半期)売上高見通しが アナリストの予想を下回ったほか、通期の売上高見通しを引き下げた。

原題:U.S. Stocks Rebound From Selloff as Biotechs, Chipmakers Rally(抜粋)

◎米国債:週間で2カ月ぶり大幅安、欧州債安で投資意欲減

1日の米国債相場は下落。欧州債市場はメーデーの祝日で休場だっ た。

週間ベースで米10年債は約2カ月ぶりの大幅下落。欧州債の下落を 受けて、比較的高利回りだった米国債に対する投資意欲が引き続き減退 した。4月の米消費者信頼感が上昇したことも米国債の下げにつながっ た。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、テイラー・トゥ ッチ氏は「今週は米国債が欧州債よりも割安だとする相対価値の取引か ら少し離れ、ファンダメンタルズに基づく動きになっている」と述べ た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.11%。同年債価格(表面利率2%、償還期限2025 年2月)は23/32下げて99。

週間ベースの利回り

週間ベースでは20bp上昇と、3月6日終了週以来で最大の上げだ った。

4月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は95.9と、前 月の93から上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中 央値は96だった。速報値も95.9。この統計発表後に米国債は下げ幅を拡 大した。

第1四半期分の経済統計は低調な内容が相次いで発表され、米連邦 公開市場委員会 (FOMC)は29日発表した声明で「経済成長は、一 過性の要因を一部反映し冬季に減速したことが示唆された」と指摘した 上で、「経済活動が緩やかなペースで拡大」すると見込んでいると述べ た。

マニュライフ・アセット・マネジメントのシニアトレーダー、マイ ケル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「過去数週間は非常に難しい展開 だった。一連の発表内容と値動きを結び付けることはほとんど不可能に 近い」と述べた。

今週はユーロ圏国債が売りを浴び、29日には欧州債の価値が一日 で550億ユーロ相当失われた。

10年債と同年限ドイツ債の利回り格差は4月30日に167bpと、終 値ベースで4月3日以来の最小だった。

原題:No Holiday for Treasuries in Worst Weekly Decline in 2 Months(抜粋)

◎NY金:下落、6週間ぶり安値-米利上げが近いとの観測

1日のニューヨーク金先物相場は下落。6週間ぶりの安値となっ た。米国の利上げが近づきつつあるとの思惑が強まった。

RBCキャピタル・マーケッツの貴金属ストラテジスト、ジョー ジ・ジロ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「すべての経 済指標が利上げは意外に早まることを示唆しているようだ」と指摘。 「利上げへの警戒で、金の買い手はあまりいない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.7%安の1オンス=1174.50ドルで終了。一時は1168.40 ドルと、中心限月としては3月20日以来の安値をつけた。

銀先物7月限は0.1%下げて16.135ドル。プラチナ先物7月限 は0.9%下落の1129.70ドル。パラジウム先物6月限は0.4%安の773.75 ドル。

原題:Gold Falls to Six-Week Low on Outlook for Fed Interest-Rate Lift(抜粋)

◎NY原油:今年の高値から反落、イラク輸出が30年ぶり高水準

1日のニューヨーク原油市場ではウェスト・テキサス・インターミ ディエート(WTI)先物が4カ月ぶり高値から反落。イラクの月間原 油輸出が30年ぶりの水準に増加したことが嫌気された。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニア市場アナ リスト、フィル・フリン氏は「イラクは記録的なペースでの輸出を続け ており、これが市場に影響を与えていることは確かだ」と指摘。「著し く堅調だった4月が終わり、いくらか利益を確定する動きもあるよう だ」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日 比48セント(0.80%)安い1バレル=59.15ドルで終了。週間では3.5% の値上がり。4月全体では25%上昇していた。

原題:Crude Oil Falls From 2015 High as Iraq Boosts Crude Exports(抜粋)

◎欧州株:ドイツやフランスなどはメーデーの祝日で休場。

取引は4日に再開される。

◎欧州債:ドイツやフランスなどはメーデーの祝日で休場。

取引は4日に再開される。