利上げはどのFOMC会合でも可能-2人の米連銀総裁が指摘

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米金融当局による利上げの時期について、2 人の地区連銀総裁が1日、どの連邦公開市場委員会(FOMC)会合で も可能だとの認識を示した。4月28-29日開催のFOMC後に金融当局 者が発言したのはこれが初めて。厳冬の影響から経済が持ち直しつつあ ると指摘した。

クリーブランド連銀のメスター総裁はフィラデルフィアでの講演後 に記者団に対し、利上げの決定は「どの会合でもあり得る」と述べた。 サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁も直近の経済統計に基づいて 当局者が会合ごとに判断することになると発言した。

FOMCは2008年12月以来、政策金利をゼロ近辺に維持している。

メスター総裁は「初回利上げの時期に近づきつつあり、その決定は データに基づく」と発言。ほぼ足踏み状態に鈍化した1-3月(第1四 半期)の経済成長については「期待に届かなかった。どの程度が一過性 のものなのかを見極めるため、当局はデータを精査している。私は大半 が一過性だと予想している」と述べた。

次回FOMCは6月16、17両日に開催される。メスター総裁はそれ までに発表される2回の雇用統計を「非常に注意深く」読むと述べた。 「現時点で分かることではないので、ただデータを待つ」とし、減速が 一過性なのか、それとも「やや長引く」のかがデータによって示される と説明した。

同総裁は「最新のデータの判断を基に毎回の会合に臨むつもりだ」 と言明。「どの会合の可能性も排除していない」と話した。同総裁は今 年のFOMCで投票権を持っていない。

港湾労使対立や厳冬が影響

米商務省が4月29日に発表した第1四半期の実質国内総生産 (GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比0.2%増に減速した。 昨年10-12月(第4四半期)は2.2%増だった。

ウィリアムズ総裁は1日、1-3月の成長鈍化の要因として米西海 岸の港湾での労使紛争や厳冬の影響を挙げ、今後は4、5月の雇用統計 に加え、それより前の月のデータの改定値を注視することになると述べ た。

同総裁は全体のインフレ率、食品・エネルギーを除いたコアインフ レ率とも「2%に向かって戻る」との見通しを示した。

ウィリアムズ総裁はさらに、「ドル相場がほぼ中立ないし横ばいの 水準にとどまり、石油価格もほぼ横ばいにとどまれば」、「基本的には 物価に中立的だ」と指摘した。同総裁は今年のFOMCで投票権を持 つ。

原題:Mester, Williams Say Fed Could Lift Rates at Any FOMC MeetingMester Sees Signs of Growth Bounce, Rate Liftoff at Any FOMC (1)(抜粋)

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