NY外為(1日):ユーロが対ドルで2カ月ぶり高値から下落

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ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが2 カ月ぶり高値から下落。域内の景気回復で米国とのかい離が縮まってい ることを示す兆候を、市場は見極めようとしている。

4月のユーロは月間ベースで4年半ぶりの大幅な上昇率を記録。投 機家の間で大きく膨らんでいたユーロ下落を見込んだポジションが縮小 した。ユーロ圏における前向きな経済指標が欧州中央銀行(ECB)の 資産購入プログラムの効果を示唆している一方、米国の成長はまだら模 様な状態が続いている。ドイツやフランスなど欧州諸国の市場はこの 日、祝日で休場となっており、全体的に薄商いとなった。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは前日比0.2%安の1ユー ロ=1.1199ドル。週間では3%高。4月は月間で4.6%上昇した。

円は対ドルで0.6%安の1ドル=120円15銭。週間では1%下げた。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.6%上昇し1172.27。4月は月間ベースで10カ月ぶりに下落 となった。

外為オプション

決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)のデータによれば、この日のユーロ・ドルの外為オプショ ンの店頭取引は153億ドルと、前日の196億ドルから減少した。

シティグループの指数によると、1月末以降のユーロ圏経済は予想 を上回る内容となっている一方で、米国では市場の予想を下回るデータ が続いている。欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が前日発表 した4月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は、前年同月比で 横ばいとなり、4カ月続いた消費者物価の下落が終息した。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替戦略責任者、カミラ・サットン 氏(トロント在勤)は「ファンダメンタルズはシフトした」と指摘。 「1月初め時点では先行き見通しは極めて強い不透明感で満たされてい た。その後はほぼ全ての方面で若干の改善が見られたが、米国は例外と なっている」と述べた。

ユーロは年末までには下落すると市場では依然見込まれている。ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト60人余りの予想の中央値では、12 月31日時点でのユーロ相場は1ユーロ=1.04ドルと、前日終値を7%超 下回る水準となっている。

欧州のファンダメンタルズ

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの市場アナリ スト、ジョー・マニンボ氏(ワシントン在勤)は「欧州のファンダメン タルズが改善しており、それがユーロの支援材料になっている」と分 析。「低調だった1-3月期の米経済を背景にドルが勢いを失った。こ れを奪う力がユーロにあるということだ」と指摘した。

ドルは今週、主要通貨の大半に対して値下がり。4月は月間で値下 がりしたものの、ブルームバーグ相関加重指数によれば過去1年間で は18%上昇と、主要通貨中で最高のパフォーマンスとなっている。ユー ロは7.3%下落した。

原題:Euro Slips From Two-Month High as Traders Weigh Economic Outlook(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin、Lananh Nguyen.