個別銘柄:富士通急落、ヤマトHD安い、TOTOは急伸

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1日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は以下の通り。

富士通(6702):前日比18%安の651円。2016年3月期連結営業利 益見通しは前期比16%減の1500億円と、ブルームバーグによるアナリス ト予想2063億円を下回った。野村証券では、ドル高・ユーロ安に伴い欧 州ハードウエア事業が急速に悪化しているほか、ハードウエアのコモデ ィティ化などグローバルな事業環境が激変しているなどと分析。事業環 境変化に伴って業績予想を下方修正するとともに、投資判断を「買い」 から「中立」に引き下げた。

ヤマトホールディングス(9064):5%安の2554.5円。15年3月期 営業利益は前の期比9.3%増の689億円と、従来計画700億円を下回っ た。今期計画である前期比4.4%増の720億円は市場予想729億円に届か なかった。SMBC日興証券では前期について宅急便数量の下振れが重 しになったとし、今期は新商品による宅急便数量増を10%弱見込んでい るもようだが、商品認知度向上には時間を要し、営業利益計画720億円 に大きなバッファーはないと分析した。

ワコム(6727):16%安の525円。16年3月期営業利益は前期 比11%減の55億円を計画した。成長基盤構築の投資がピークを迎え、関 連費用がかさむとした。ブルームバーグによるアナリストの予想平均値 は76億円で、全員が増益と見込んでいた。クレディ・スイス証券は計画 は慎重だと思うが、減益ガイダンスはネガティブ、と指摘した。

TOTO(5332):7.9%高の1835円。16年3月期営業利益は前期 比14%増の428億円の見通し。ブルームバーグによるアナリスト予想 は424億円だった。野村証券では前期実績と今期計画を受け、業績予想 を上方修正した。中国元1元が19円程度の為替水準では、中国事業は年 間170億-180億円の営業利益を計上でき、全体の40%以上の構成比を占 める高収益事業であことを再認識したと指摘した。

スタートトゥデイ(3092):7.8%高の3195円。16年3月期営業利 益見通しは前期比27%増の191億円と、ブルームバーグによるアナリス ト予想171億円を上回った。年間配当計画は前期比13円増の47円。ゴー ルドマン・サックス証券では、説明会では社長自ら成長への強いコミッ トが示されて好印象と指摘。目標株価を3400円から3700円に引き上げ た。投資判断は「買い」を継続。

コロプラ(3668):10%高の2730円と、東証1部値上がり率1 位。14年10月-15年3月期営業利益は前年同期比48%増の151億円だっ た。主力のオンライン型ゲームアプリで、第2四半期に配信を始めた 「東京カジノプロジェクト」が順調な立ち上がりを見せているほか、既 存ゲームも売り上げの拡大に寄与した。

イビデン(4062):7%高の2246円。15年3月期営業利益はその前 の期に比べて11%増の260億円と、従来計画220億円から上振れた。受注 に応じた生産体制への対応やコスト改善、為替が想定より円安となった ことも利益を押し上げた。16年3月期計画は前期比3.7%増の270億円 で、ブルームバーグによるアナリスト予想258億円を上回った。

JT(2914):3.6%高の4362.5円。1-3月期営業利益は前年同 期比8.4%減の1434億円だった。クレディ・スイス証券では、海外たば こ事業は為替のマイナス影響を考慮し20%減益と想定していたが、実績 は前年並みの水準を確保し、想定外と評価。ロシア事業は楽観視できな いが、その他の地域のモメンタムが想定以上に強いとしている。

帝人(3401):2.7%高の418円。15年3月期営業利益は前の期 比2.2倍の391億円になったもよう。従来計画は320億円だった。高機能 繊維・複合材料事業の販売好調や原燃料価格が想定を下回って推移した ことが寄与した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では素材系事業 の業績改善は想定以上で、ポジティブサプライズと指摘した。

フォスター電機(6794):1.3%安の3070円。16年3月期営業利益 見通しは前期比2.6%増の100億円と、ブルームバーグによるアナリスト 予想107億円に届かなかった。

レーザーテック(6920):7.2%高の1799円。14年7月-15年3月 期営業利益は前年同期比5.4倍の32億4700万円だった。主力の半導体業 界でロジックファウンドリとメモリーメーカーの先端ラインで微細化対 応の投資が継続されて関連装置の売り上げが伸びたほか、中小型液晶パ ネルの高精細化対応の投資なども寄与した。通期営業利益計画38億円に 対する進ちょく率は85%。

東邦チタニウム(5727):7%高の1093円。16年3月期経常損益 は30億円の黒字(前期は25億9500万円の赤字)となる見込み。金属チタ ン事業では航空機向けが在庫調整局面から回復、機能化学品事業は触 媒、電子部品材料ともに販売増加を見込む。ブルームバーグによるアナ リスト予想は19億円の黒字だった。

三菱マテリアル(5711):1.8%高の442円。16年3月期経常利益は 前期推定比12%増の920億円前後となりそうだ、と1日付の日本経済新 聞朝刊が報じた。主力の銅製錬の増産に加え、円安効果が寄与する。年 間配当は10円と、前期推定の8円から2円積み増す方針としている。

テラスカイ(3915):東証マザーズへの新規上場2日目となった1 日午後の取引で、公開価格1700円に対し4.5倍の7650円でようやく初値 を形成した。終値は初値比1500円(20%)高の9150円でストップ高。同 社は、顧客関係管理(CRM)ソフトで世界最大の「Salesforce (セ ールスフォース)」に特化したクラウドシステムの導入支援や構築を行 っている。上場初日の4月30日は、買い気配のまま取引が成立しなかっ た。

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