米国債の低ボラティリティに賭けるグロース氏-急落で痛手も

ビル・グロース氏など米国債のトレーディン グが退屈になっていると考えていた投資家は、チャート分析で示された 予言が当たれば不愉快な現実に悩まされそうだ。

米10年債利回りは30日に一時2.1%を超え、7週間ぶりの高水準に 達した。テクニカル分析で幾つかの主要な節目を突破し、利回り上昇 (価格下落)が続く可能性が示唆されている。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券金 利・クレジットトレーディング担当責任者、トーマス・ ディガロマ氏 は「これが一段の急落を招く可能性がある」と述べ、「大幅下落になる かもしれない」と指摘した。

10年債利回りは今週までの1カ月余りの間、1.8-2%のレンジで 推移していた。ディガロマ氏は200日移動平均線の2.2%を次の目標と見 ている。同氏の予想通りとなれば、米国債市場は大きく変動しないと見 込む「セリング・ボラティリティ」と呼ばれる取引を行うグロース氏の ような投資家にとっては悪いニュースだ。

チャート分析によると、これらの投資家はやけどするリスクがあ る。欧州債券相場の急落を受け、米国債利回りは週間ベースで3月以来 最大の上昇に向かっており、10年債利回りは3月17日以来初めて2%台 に乗せている。米10年債先物価格は30日、テクニカルアナリストが注目 する100日移動平均線を一時割り込んだ。

原題:Trading Patterns Show More Pain for Gross’s Volatility Play(抜粋)

--取材協力:Richard K Breslow.