欧州マーケットサマリー:株が3日続落、ドイツ債も下落

欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の 通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.1209   1.1128
ドル/円            119.63   119.02
ユーロ/円          134.10   132.44


株               終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600   395.79     -1.51     -.4%
英FT100      6,960.63   +14.35     +.2%
独DAX      11,454.38   +21.66     +.2%
仏CAC40     5,046.49    +7.10     +.1%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .22%        +.02
独国債10年物     .37%        +.08
英国債10年物     1.83%       +.00


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,180.25    -28.75   -2.44%
原油 北海ブレント         66.38      +.54     +.82%

◎欧州株:3日続落、年内の米利上げ観測で-月間ベースでも下げる

30日の欧州株式相場は3日続落。米景気減速後も米当局が年内利上 げの可能性を残したことが影響した。指標のストックス欧州600指数は 月間ベースでは今年初めて下げた。

ストックス600指数は前日比0.4%安の395.79で終了。1%安となる 場面もあった。ただ、前週の米新規失業保険申請件数が15年ぶり低水準 となったことを手掛かりに、同指数は一時0.2%高となった。月間ベー スでは0.4%下落。

メリテン・インベストメント・マネジメント(デュッセルドルフ) で約300億ドル相当の資産運用に携わるトビアス・ブリッチュ氏は、 「誰もが待っていた調整局面にようやく入ったようだ」とし、「米景気 減速や米利上げ見通し、尽きることがないギリシャ懸念、やや失望する 内容だった決算などの要因が売りを引き起こした。この売りがどれだけ 長期化し深刻になるのか様子を見たほうがよいが、必要とされていたも のだ。下落局面で多くの投資家が市場に入り直すだろう」と語った。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は29日の定例会合後に声明を発 表し、同国経済が緩やかな拡大ペースに戻るとの見通しを示し、年内利 上げの可能性を残した。

個別銘柄ではフィンランドのノキアが11%下げ、2012年9月以来の 大幅下落となった。1-3月のネットワーク機器部門の利益率がアナリ スト予想に届かなかった。半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニ クスは13%急落。英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グル ープ(RBS)は3.2%安。四半期決算が予想以上の赤字となったこと が嫌気された。

原題:Europe Stocks Fall, Posting April Drop, on Fed Rate-Rise Concern(抜粋)

◎ドイツ債続落、2日で11年以降最悪の下げ-西伊債ほぼ変わらず

30日の欧州債市場ではドイツ10年債が続落し、2営業日の下げとし ては3年余りで最悪となった。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和 (QE)プログラムがユーロ圏のベンチマーク債の価格を押し上げると の見方が残る中でも相場は下げた。

この2営業日の下げを受け、ドイツ債はECBが国債購入を開始し た3月9日以降の上げ幅をほとんど消した。これに追随し、フィランド やフランスなどの国債も値下がりしたが、イタリアとスペインの国債相 場はこの日は前日からほぼ変わらずとなって安定した。

トレーダーらがポジション調整を急ぐ兆しが強まり、域内の高格付 け債の売りが膨らんだ。29日だけで欧州債市場では時価総額が約550億 ユーロ吹き飛び、ストラテジストらは域内で利回りを過去最低にしてき たこれまでの流れが終わり始めているのか見極めようとしている。

トロント・ドミニオン・バンクの市場ストラテジー責任者、リチャ ード・ケリー氏(ロンドン在勤)は「欧州債のポジションはかなり極端 な水準に達し、一部の市場関係者はこれ以上押し上げることができない との見方から解消している」と述べ、「リフレを前提とする取引に戻る 前兆かもしれない。とはいえ、ECBが購入し続けていることから、こ れら国債がどれだけ下げるかには限度がある」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、ドイツ10年債利回りは0.37%に上 昇。28日以降では20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上 げており、2営業日としては2011年11月以来の大幅上昇となった。一時 は0.39%と、ECBが資産購入対象に国債を含めて以降の最高に達し た。同国債(表面利率0.5%、2025年2月償還)価格はこの日、0.785下 げ101.29。

ドイツ国債の続落は、ダブルライン・キャピタル共同創業者のジェ フリー・ガンドラック氏がドイツ債の空売り検討を明らかにしたことが 背景にある。過去最低水準の利回りに投資家らが我慢できなくなってき ている状況が明らかになった。ドイツとイタリア、ポルトガルが合わせ て147億5000万ユーロ相当の債券を発行したほか、ユーロ圏のインフレ 見通しが明るくなったことも材料視された。

フランス5年債利回りは前日比4bp上昇し0.13%。一時は0.15% と、ECBのドラギ総裁がQEプログラムを発表した1月22日以来の高 水準を付けた。フィンランド30年債利回りは7bp上昇の0.86%。29日 には15bp上げた。

イタリア10年債利回りはほぼ横ばいの1.50%。前日は13bp上げ た。同年限のスペイン債利回りは1.47%で、前日からほぼ変わらず。

原題:German Bonds Endure Worst Selloff Since 2011 as Italy Stabilizes(抜粋)

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