ドイツ債続落、2日で11年以降最悪の下げ-西伊債ほぼ変わらず

30日の欧州債市場ではドイツ10年債が続落 し、2営業日の下げとしては3年余りで最悪となった。欧州中央銀行 (ECB)の量的緩和(QE)プログラムがユーロ圏のベンチマーク債 の価格を押し上げるとの見方が残る中でも相場は下げた。

この2営業日の下げを受け、ドイツ債はECBが国債購入を開始し た3月9日以降の上げ幅をほとんど消した。これに追随し、フィランド やフランスなどの国債も値下がりしたが、イタリアとスペインの国債相 場はこの日は前日からほぼ変わらずとなって安定した。

トレーダーらがポジション調整を急ぐ兆しが強まり、域内の高格付 け債の売りが膨らんだ。29日だけで欧州債市場では時価総額が約550億 ユーロ吹き飛び、ストラテジストらは域内で利回りを過去最低にしてき たこれまでの流れが終わり始めているのか見極めようとしている。

トロント・ドミニオン・バンクの市場ストラテジー責任者、リチャ ード・ケリー氏(ロンドン在勤)は「欧州債のポジションはかなり極端 な水準に達し、一部の市場関係者はこれ以上押し上げることができない との見方から解消している」と述べ、「リフレを前提とする取引に戻る 前兆かもしれない。とはいえ、ECBが購入し続けていることから、こ れら国債がどれだけ下げるかには限度がある」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、ドイツ10年債利回りは0.37%に上 昇。28日以降では20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上 げており、2営業日としては2011年11月以来の大幅上昇となった。一時 は0.39%と、ECBが資産購入対象に国債を含めて以降の最高に達し た。同国債(表面利率0.5%、2025年2月償還)価格はこの日、0.785下 げ101.29。

ドイツ国債の続落は、ダブルライン・キャピタル共同創業者のジェ フリー・ガンドラック氏がドイツ債の空売り検討を明らかにしたことが 背景にある。過去最低水準の利回りに投資家らが我慢できなくなってき ている状況が明らかになった。ドイツとイタリア、ポルトガルが合わせ て147億5000万ユーロ相当の債券を発行したほか、ユーロ圏のインフレ 見通しが明るくなったことも材料視された。

フランス5年債利回りは前日比4bp上昇し0.13%。一時は0.15% と、ECBのドラギ総裁がQEプログラムを発表した1月22日以来の高 水準を付けた。フィンランド30年債利回りは7bp上昇の0.86%。29日 には15bp上げた。

イタリア10年債利回りはほぼ横ばいの1.50%。前日は13bp上げ た。同年限のスペイン債利回りは1.47%で、前日からほぼ変わらず。

原題:German Bonds Endure Worst Selloff Since 2011 as Italy Stabilizes(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin、Jonathan Ferro.

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