米国株:続落、ハイテクや小型株に売り-月間での上げ幅縮小

更新日時

30日の米株式相場は続落。ハイテク銘柄や小 型株が売られ、ラッセル2000指数は週間ベースで昨年10月以来の大幅 安。S&P500種株価指数は月間での上げ幅を縮小した。

アップルは2.7%安。「アップルウオッチ」の製造中に主要部品に 不具合を見つけたとの報道が嫌気された。業績と見通しが失望を誘った イェルプは23%下げ、グーグルも安い。ナスダック・バイオテクノロジ ー指数は3.1%安。エネルギー株指数は月間で約1年ぶりの大幅高とな っているが、上げ幅を縮小した。リンクドインは時間外取引で23%安。 第2四半期の見通しがアナリスト予想を下回った。

S&P500種株価指数は前日比1%下げて2085.51と、50日移動平均 を下回った。ダウ工業株30種平均は195.01ドル(1.1%)安い17840.52 ドルで終了。ラッセル2000指数は2.2%下落し、約1カ月ぶりの大幅安 となった。ナスダック総合指数は1.6%安。

ボストン・プライベート・ウェルスの最高投資ストラテジスト、ロ バート・パブリク氏は「軟調地合いが自己増殖している。バイオテクの ようなセクターが中心となっており、市場全体に悪影響が広がってい る」と指摘。「アップルへの圧力もある。市場全体で大きく上昇してき たことから後退局面にある。高いボラティリティを伴った下落局面は時 より起こるだろう」と述べた。

経済統計

米商務省が発表した3月の個人消費支出(PCE)は昨年11月以来 の高い伸びとなった。前月は速報値から上方修正された。個人所得は前 月比ほぼ変わらず。先週の新規失業保険申請件数は、15年ぶりの低水準 となった。

S&P500種は4月全体で0.9%上昇。3月には1.7%下げていた。 4月は6.6%高のエネルギー株がけん引役となった。原油価格が月間 で2009年5月以来の大幅高となったことが背景。ナスダック総合指数は 今月0.8%上昇。ドット・コム・バブル崩壊後15年間の下げを全て埋め る場面もあった。

4月はラッセル2000指数が2.6%下げるなど、小型株の成績が悪 い。同指数は過去5営業日のうち4営業日で下げた。29日に50日移動平 均を割り込んだ後、100日移動平均に近づきつつある。ラッセルを構成 する9セクターのうちエネルギー株(ほぼ12%高)のみが月間で上昇し た。生活必需品株は5.9%安と下げが最もきつい。

既に決算を発表したS&P500種構成企業のうち74%で利益が予想 を上回り、47%は売上高が予想を上回った。

減益予想が弱まる

アナリストは減益予想を修正している。現在、第1四半期は2.9% 減が予想されている。10日時点では5.6%の減益予想だった。

30日はS&P500種の10セクター全てが下落した。特にハイテクと ヘルスケアが下げた。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラテ ィリティ指数(VIX)は8.7%上昇の14.55。このままいけば、週間で は1月以来の大幅な上昇となる。

アップルは3日続落。同社は「アップルウオッチ」の製造中に主要 部品に不具合を見つけたため、同製品の供給制限を余儀なくされている と、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が匿名の情報源を 引用して報じた。

午後4時55分現在、リンクドインは23%安。通常取引終了後に同社 が示した売上高見通しはアナリスト予想を下回った。ドル高に加え、予 想よりも緩やかな事業の伸びを理由に挙げた。

原題:U.S. Stocks Pare Monthly Gain Amid Selloff in Tech, Small-Caps(抜粋)

--取材協力:Roxana Zega.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE