米国債:4月全体では下落-利上げ観測や統計、欧州などで

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4月の米国債相場は月間ベースでマイナス。 この日は連邦公開市場委員会(FOMC)が年内利上げを準備している との見方が広がるなか、欧州債への売り浴びせが米国債利回りの相対的 な魅力を低下させた。外国為替市場ではドルが週間ベースで3週連続安 となっている。

SEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)で80億ドル 相当の資産運用に携わるショーン・シムコ氏は「あらゆる材料が重なっ た」と指摘。「欧州の市場が大きく動き、通貨相場も動いた。米国のイ ンフレが当局の目標を大きく下回っている状況でこういう展開が同時に 起きた。市場間のボラティリティーが激しくなり、状況がもっと鮮明に なるようなデータが出てくるまでこの状態は続く」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)未満下げて2.03%。一時は3月13日以来の高利回りとな る2.11%に達した。同年債価格(表面利率2%、2025年2月償還)は99 23/32。

10年債利回りは4月全体では11bp上昇した。

米国債のボラティリティを測るバンク・オブ・アメリカ(BOA) メリルリンチのMOVE指数は3日連続で上昇。この日は4月13日以来 の最高水準で引けた。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「下落相場は歓迎できないが、ドイツ債が手痛くやらえ ているため、米国債の軟調はもう少し続きそうだ」とみる。取引終盤に 月末特有の指数リバランスの買いが入ったことについては、米国債が最 近下げていたため「早めに買いを入れてもアップサイドの余地はなかっ た。だから最後まで粘ったのだろう」と分析した。

FOMCは前日の声明で、「経済活動が緩やかなペースで拡大す る」との判断を示し、労働市場が一層改善し、インフレ率が中期的に 2%の目標に戻っていくと「合理的に確信した場合は、FF金利の目標 レンジの引き上げが適切になると見込んでいる」とあらためて表明し た。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCで何が起きた のかが鍵だ」と指摘する。「インフレは目標を達成すると、当局はまだ 想定している。当社ではまだ9月利上げを見込んでいるが、それもデー タ次第だ」と述べた。

この日の米労働省発表によると、先週の新規失業保険申請件数は前 週比3万4000件減少して26万2000件と、2000年4月15日以来の低水準だ った。米商務省が発表した3月の個人消費支出 (PCE)は前月比 で0.4%増と、昨年11月以来の高い伸びとなった。

原題:Treasuries Battered From All Sides Suffer an April Drubbing(抜粋)

--取材協力:Wes Goodman、Lukanyo Mnyanda.

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