個別銘柄:ホンダや信越化、リコー急落、郵船は午後大幅高

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30日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は以下の通り。

ホンダ(7267):前営業日比6.7%安の4041.5円。米国会計基準 の2016年3月期純利益は5250億円を見込むと28日に発表、前期比では微 増の見通し。ブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均は6613億 円だった。為替前提は1ドル=115円、1ユーロ=125円。野村証券で は、業績低迷から脱却する道筋が明確でないとし、投資判断を「中立」 から「ウエート下げ」に引き下げた。新目標株価は3750円(従来3700 円)。

オリエンタルランド(4661):5.2%安の8108円。16年3月期営業 利益は前期比4.1%減の1061億円となる見通し。チケット値上げで売上 高増加を見込むものの、テーマパークの大規模開発に伴う固定経費の増 加などが利益を圧迫する。

武田薬品工業(4502):2.1%安の6157円。15年3月期最終損益 は1450億円の赤字になったもよう、と29日に発表。従来計画は650億円 の黒字。糖尿病治療剤「アクトス」をめぐる米訴訟の和解金や関連費用 の引き当てなどで1800億円を計上することが響いた。

信越化学工業(4063):7%安の7355円。15年3月期営業利益は前 の期比6.6%増の1853億円だった。外部環境を踏まえた今後1年の業績 予想は困難とし、今期予想は未定とした。野村証券では、短期的に業績 が伸び悩む可能性があると分析。説明会では同社会長が配当増や自社株 取得の実施は考えていないと発言したとし、株式市場では一部で自社株 取得などへの期待もあったとみられ、短期的に株価にマイナスになる可 能性を指摘した。

リコー(7752):9%安の1250円。15年3月期営業利益は前の期 比3.8%減の1158億円と、従来計画の1400億円から下振れた。ブルーム バーグによるアナリスト予想の平均は1331億円。三菱UFJモルガン・ スタンレー証券では、決算の印象はネガティブと指摘。消耗品の回復を 前提とした会社側の今期営業利益計画1400億円は、その回復が予想しに くい状況を考慮すると、達成できない可能性が高いとした。

日本郵船(9101):3.9%高の378円。16年3月期の1株当たり年間 配当計画を前期比1円増の8円にする、と30日正午に発表した。純利益 計画は前期比16%増の550億円(市場予想629億円)。

山崎製パン(2212):9.7%安の2137円。15年1-3月期営業利益 は前年同期比40%増の58億1900万円だった。ブルームバーグによるアナ リスト予想の平均は65億1300万円。ゴールドマン・サックス証券では、 売上高は伸びた一方、付加価値アップに向けた原価高、労務費や人件費 の増加で想定ほどのマージン改善が見られなかったと指摘。数量増によ る費用増の傾向は変わらないとみられ、144億円としていた上期営業利 益予想を133億円と、会社計画(127億円)線水準に減額した。

大塚ホールディングス(4578):8.6%安の3793.5円。米食品医薬 品局(FDA)は大塚製薬の統合失調症や双極性障害の治療薬「エビリ ファイ」の初の後発薬を承認した。承認されたのはテバファーマスーテ ィカル・インダストリーズとアレンビック・ファーマシューティカル ズ、トレント・ファーマシューティカルズ、ヘテロ・ラブズの製品。

テイ・エス テック(7313):3.5%高の3575円。16年3月期営業利 益は前期比9.1%増の385億円の見込み。国内での機種構成差による売り 上げ増加やアジア・欧州での受注台数の拡大、為替換算効果による増収 が寄与する。

日野自動車(7205):5.8%安の1570円。16年3月期営業利益計画 は前期比4.2%増の1100億円と、ブルームバーグによるアナリスト予想 の1301億円に届かなかった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券で は、決算の印象はネガティブとし、タイやインドネシアの回復を期待し 過ぎて高くなったコンセンサスが今後下がる可能性が高い、とみる。

第一三共(4568):2.8%安の2085.5円。15年3月期営業利益速報 値は前の期比35%減の740億円と、従来計画の1000億円を下回った。抗 悪性腫瘍剤「ゼルボラフ」営業権の減損を見込んだ。クレディ・スイス 証券では、減損は抗PD-1抗体オプジーボの製品化などでメラノーマ 治療でのポテンシャルの低下が要因の1つ、と分析、終了した期の減損 とはいえ、ネガティブな印象とした。

NTTドコモ(9437):6.1%安の2125円。16年3月期営業利益は 前期比6.4%増の6800億円の見通し。野村証券では、携帯サービス収入 減を大幅な費用削減で補う展開が続いているとし、収入トレンド好転に 時間がかかれば現在の株価の維持は難しいと分析。16年3月期営業利益 予想を6902億円から6719億円、来期を7601億円から7434億円に下方修正 するとともに、投資判断を「中立」から「ウエート下げ」に引き下げ た。新たな目標株価は1910円。

共英製鋼(5440):3.8%安の1950円。16年3月期営業利益見通し は前期比26%減の87億円と30日午後に発表。製品出荷量は前期並みの水 準となるものの、鉄スクラップ価格上昇で売買価格差は縮小傾向になる と想定した。アナリスト予想の平均は128億円。

住友重機械工業(6302):7.6%安の750円。15年3月期営業利益は 前の期比34%増の460億円と、従来計画420億円から上振れたもよう。ブ ルームバーグによるアナリスト平均予想は483億円だった。SMBC日 興証券は業績修正幅は想定より小さく、ネガティブと指摘した。中国事 業での不振や一時費用の増加が主な要因と考えられるとした。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):9.1%高 の492円。自己株16.95%を公開買い付け(TOB)で取得する。1 株425円で、買付代金は830億円。ソフトバンク(9984)が16.34%を応 募し、議決権比率は40.15%から28.41%に低下する。株主還元や経営の 自由度を高めることが目的。

デザインワン・ジャパン(6048):マザーズ市場に30日、新規上場 した。初値は公開価格の2750円に対し51%高の4150円。同社は地域情報 口コミサイト「エキテン」を運営し、15年8月期営業利益は前期比71% 増の2億7700万円を見込む。終値は4135円。

テラスカイ(3915):マザーズ市場に30日、新規上場した。初日は 公開価格の1700円に対し2.3倍となる3910円買い気配のまま終了、取引 は成立しなかった。同社は、顧客関係管理(CRM)ソフトで世界最大 の「Salesforce (セールスフォース)」に特化したクラウドインテグ レーターとして顧客企業に対し導入支援、システム構築を行ってい る。16年2月期の営業利益計画は前期比20%増の1億9200万円。

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