米シェール層掘削会社の破綻、フランクリンにとっては好機

ウクライナ国債に関し逆張り投資をしたこと で知られる米フランクリン・リソーシズが、再びリスクの高い投資をし ている。それは、米国のシェール層関連の投資だ。

ブルームバーグが集計したデータによれば、フランクリン・リソー シズは920億ドル(約10兆9400億円)規模の旗艦ファンド「フランクリ ン・インカム・ファンド」の資金のうち16.3%をエネルギー関連の株式 と債券に投資している。この比率は原油価格の下落が始まった昨年6月 時点では15.8%だった。同ファンドの首席運用者であるエド・パークス 氏は、最も打撃を受けたエネルギー企業に照準を合わせている。銀行の 融資削減によりこれらの企業の資金調達手段は狭まっている。

パークス氏はインタビューで「多くの投資家がエネルギー企業から の投資資金引き揚げを望んでいた。当社はそれを大きな好機と見なし た。投資家らはエネルギー企業と一線を画したがった。企業間の違いを 十分に識別していなかった」と指摘する。

パークス氏(44)は代替投資家が石油掘削会社に投資するトレンド を先導し、これらの企業と銀行との長期にわたる関係を一変させた。一 部のケースでは、これらファンドは企業の資本構成で主要部分を占めて いた銀行に直接取って代わり、企業が破綻した際の債権回収で優位に立 った。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、スペンサー・カ ッター氏は、フランクリンが非常に多額の投資資金をエネルギー業界に つぎ込んでいることから、破綻するエネルギー企業にとって同社が最大 の債権者となる可能性があると指摘する。

これはリスクの高い投資であり、投資家らは相反する感情を抱いて いる。ブルームバーグが業界の標準的な算定方法に従って集計したデー タによれば、フランクリンの旗艦ファンドは2年間にわたって安定した 伸びを示した後、過去5カ月間は資金が流出している。一方、フランク リンは、自社の算定方法に基づけば資金の純流出は同期間中1カ月のみ だったと説明している。

原題:You Might Call Shale a Bust, But Franklin Calls It Opportunity(抜粋)

--取材協力:Kevin Kelly、Laura J. Keller、Sridhar Natarajan.

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