ウォール街のぼやき、もっと報酬高いと思った-調査が示す

バンカーの報酬は驚くほど低い -。普通の人にウォール街について尋ねてもこんな答えは返ってこない だろう。しかし金融業界で働く人々はそう考えている。

この業界に入ると決めた時に期待したよりも報酬が多いか少ないか との問いに、ブルームバーグ・マーケッツ・グローバル・ポールの回答 者の48%が「低い」か「ひどく低い」と回答した。「期待以上」との回 答は14%にすぎず、ほぼ3分の1は「だいたい思った通り」と答えた。

しかも、金融業界人の心配事はそれだけではない。ブルームバー グ・マーケッツ誌6月号が報じている。ブルームバーグ端末を利用する トレーダーやアナリスト、運用者、幹部を対象に4月半ばに実施した調 査では、規制強化で利益が抑制される中、ウォール街が縮小し続けるこ とへの懸念が示された。また、回答者のかなり多くは規制当局が次の危 機を食い止められるとは考えていない。さらに、銀行は今でも大き過ぎ てつぶせないと考えている。

大手銀行は現在、コスト削減を迫る圧力に直面している。これは報 酬抑制を意味する。経営陣は四半期決算ごとにこれを話題にする。モル ガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)と JPモルガン・チェースのマリアン・レーク最高財務責任者(CFO) は4月に、収入に対する従業員報酬の割合低下を誇らしく語った。

トレンドは明白だ。例えばゴールドマン・サックス・グループは昨 年127億ドル(約1兆5100億円)を報酬に充てたが、これは収入 の36.8%に相当し、1999年の株式公開以降で2番目に低かった。14年の 額は平均で1人当たり37万3265ドルと、07年の50万4750ドルから激減し ている。

人材あっせん会社ボイデン・グローバル・エグゼクティブ・サーチ の金融サービス業界責任者、ジーン・ブランソーバー氏は、金融業界で 働く人たちは「今でも十分に稼いでいるのだが、07年とは比べ物になら ない」と指摘。「会社全体の業績など、考慮される要素が多くなり、巨 額ボーナスを手にすることは難しくなった」と解説した。

ただ、同氏によればバンカーの財布は打撃を受けたかもしれない が、資産運用会社などバイサイドの従業員の報酬は水準を維持してい る。「ウェルスマネジメントや資産運用会社など危機の影響をそれほど 受けなかった業界は今も報酬が高い」という。調査はブルームバーグ端 末利用者を対象としているため、バイサイドとセルサイド両方が含まれ る。

調査では43%が、ウォール街が今後10年に縮小すると予想。次の危 機が起こると考えている人の割合は18%と、驚くほど高かった。成長と 利益拡大という明るい見通しを抱いているのは7%のみだった。

銀行は今でも大き過ぎてつぶせないとの回答は71%、この問題が解 消されたと答えた人は21%にすぎなかった。

規制強化が重大な、または広範な害を業界にもたらしたと考えるの は39%、影響は限定的またはほぼ皆無との回答は51%。規制が業界にプ ラスだとの回答は5%程度だった。

調査ではまた、金融業界人も貧富の差が社会で拡大している現状を 懸念していることが分かった。ただ、その解消のために富裕層の増税を 勧める回答はわずか16%だった。

ブルームバーグ・マーケッツ・グローバル・ポールは1280人のブル ームバーグ端末ユーザーを対象に14、15日にセルツァー社が実施。誤差 率はプラス・マイナス2.7ポイント。

原題:We Thought Our Pay Would Be Higher, Wall Streeters Say in Poll(抜粋)

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