FOMC:9月利上げが妥当、6月は依然議題-市場関係者

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米連邦公開市場委員会(FOMC)は28、29 両日開催した定例会合後に声明を発表し、一過性の要因を一部反映して 景気が減速したと指摘した。

これについて市場関係者のコメントは以下の通り。

◎FOMCは利上げを急がず、データ次第の姿勢維持-ジェフリーズ:

FOMCは利上げ開始時期が依然として不確定であり、労働市場と インフレのデータの持続的改善によって決まることを示唆したと、ジェ フリーズのエコノミスト、ウォード・マッカーシー、トーマス・サイモ ンズ氏がリポートで指摘した。

FOMC声明は予想よりもわずかにハト派寄りで、景気認識に関し ては特にそうだ。6月の利上げの可能性は低いが議題にある。

◎6月FOMCでの米利上げ、検討から外れる-マーケット・セキュリ ティーズ:

4-6月期の米GDPに改善が見られれば、9月の利上げが米金融 当局にとって「最善のシナリオ」になるだろうと、マーケット・セキュ リティーズのエコノミスト、クリストフ・バロード氏がリポートで指摘 した。

29日発表された1-3月期の米GDP統計は利上げ時期を先送りす る余地を米金融当局に与えるものだ。今や6月の可能性がなくなったの は明らかだ。

◎FOMCは引き締めバイアスを維持、声明に新味なし-BBH:

FOMCは依然として利上げの機会をうかがっており、6月は引き 続き最初のチャンスではあるが、9月の方が「望ましい」時間枠かもし れないと、BBHのストラテジスト、マーク・チャンドラー氏がリポー トで指摘した。

FOMC声明は米経済成長の減速を認めているが、既に当局者が認 識していたことを超えるものではなかった。声明は慎重ながら楽観的 だ。

◎FOMC声明、「引き締めへの無関心」を反映-ED&F:

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの債券金利・クレジットト レーディング担当責任者、トム・ディガロマ氏は米金融当局者は「考え られているより長い期間、動かないだろう」とリポートで指摘した。

金融当局は引き締めに関心がない。2016年第1四半期には金利につ いて何か動きがあると私は依然考えている。

◎米金融当局は下期に利上げへ、来年は急ピッチで行動-キャピタル E:

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ポール・アシュワース 氏は「7月終盤の利上げの可能性を完全には否定できないだろう」と、 リポートで指摘した。

米連邦準備制度は労働市場の評価について予想外にハト派だった。 6月の利上げには何か目を見張るような材料が必要。当局者は下期に行 動し、来年には市場や連邦準備制度の現在の予想を上回るペースで行動 する公算が大きい。7月の利上げの可能性も否定できない。イエレン議 長が半年次の会合を利用してこうした動きを事前に示唆する可能性があ るためだ。

◎FOMC、6月の利上げの可能性を排除せず-ING:

INGのエコノミスト、ロブ・カーネル氏は、FOMCが4月の声 明で6月の次回会合での行動の可能性について沈黙したと、リポートで 指摘した。

3月の声明では今日行動する可能性が低いことを示唆していた。4 月の声明で同様のガイダンスがなかったことは目立った削除の一つだ。

◎FOMC声明は「予想よりもハト派色がかなり強い」-TD:

TDセキュリティーズの米金利・経済調査責任者、エリック・グリ ーン氏は今回のFOMC声明について、利上げに近づいていることを市 場に通告するものでは全くなかったと指摘した。

声明の第1段落は当局が市場に利下げに備えさせようとしているよ うに読める。ドル高に関する一層の懸念が声明に反映された。9月利上 げの見方が優勢ではあるものの、その日程が妥当となるには急回復が必 要で、今のところその証拠は見当たらない。

◎FOMC、6月の利上げは「依然として議題」-FTN:

FTNのエコノミスト、クリス・ロー氏は、FOMCが景気の弱さ の説明で「一過性の要因」を強調し続けているとリポートで指摘した。

FOMCは景気減速が終わった時に引き締めに動く。6月はまだ議 題にある。もちろん、景気回復にどれだけの時間がかかるかに左右され る。第2四半期の成長が緩慢でも9月の利上げは問題ない。

◎FOMCは米経済評価を大方の予想以上に引き下げた-SGシャリフ 氏:

FOMC声明の経済に関するパラグラフでは「恐らく大方の予想よ りも大幅に」評価が引き下げられたとの見方を、SGアメリカズのスト ラテジスト、オメイア・シャリフ氏がリポートで示した。

6月の利上げは理論上は依然として議論の対象となっているが、そ の確率はいまや低くなった。FOMCはインフレに関して若干、評価を 引き上げたようだ。

◎FOMC、9月の利上げが依然として「最も妥当」-ルネサンス:

ルネサンス・マクロ・リサーチのエコノミスト、ニール・ダッタ氏 はFOMC声明について、「金融政策の見通しをどちらかに変えること はなかった」とリポートで指摘した。

ルネサンスは依然として9月が利上げの最も妥当なベースラインと 認識。FRBは今年、経済に対する長引く逆風、すなわちドル相場を目 にする可能性がある。

原題:Rate Increase in June ‘Still on the Table’: FTN ほか

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