FOMC:米経済は緩やかな拡大に復帰へ、年内利上げの公算

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米連邦公開市場委員会(FOMC)は28、29 両日開催した定例会合後に声明を発表し、1-3月期に経済成長がほぼ 止まったものの、緩やかな拡大ペースに復帰するとの見通しを示し、年 内利上げの可能性を残した。

FOMC声明は「委員会は引き続き、適切な政策緩和により経済活 動が緩やかなペースで拡大すると見込んでいる」と指摘。景気減速は 「一過性の要因」を一部反映していると分析した。

米金融当局は経済成長が緩やかなペースに戻るとの見解をあらため て示したことで、2006年以来で初めてとなる利上げの可能性がまだ残っ ていることを示唆した。

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのシニアエコノミ スト、ガス・ファウチャー氏は「当局は景気が再び加速すると予想して いることをかなり鮮明にした。われわれや当局が予想するように景気が 好転すれば、9月の利上げが妥当になると思う」と述べた。

FOMCは「労働市場が一層改善され、インフレ率が中期的に2% の目標に戻っていくと合理的に確信した場合」、引き締めは適切になる との見解を維持した。

金融当局はフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2008年12 月以来、ゼロ近辺で維持している。

GDP

第1四半期の米実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速 報値は前期比0.2%増と、前期の2.2%増から減速。設備投資や輸出が大 きく落ち込んだ。ブルームバーグがまとめたエコノミスト86人の予想の 中央値は1%増だった。

GDP統計が発表される前にも失望を誘う経済統計が続いていたた め、利上げ予想が後ずれしていた。

ブルームバーグが先週に実施した調査によれば、9月まで利上げを 控えるとの回答は73%だった。3月の調査では大半が6月か7月の利上 げを予想していた。

悪い経済指標

3月の非農業部門雇用者数は12万6000人増と、2013年12月以来の低 い伸びにとどまった。製造業や小売売上高に関する統計もエコノミスト 予想を下回った。

FOMCは「雇用の増加ペースは緩やかになった」とし、「労働力 の活用不足の状況がほぼ変わらなかった」との見解を示した。

インフレ率については「短期的には最近の低い水準にとどまると見 込まれるが、中期的に2%に向けて徐々に上昇する」と予想した。

個人消費支出(PCE)価格指数は34カ月連続でFOMCの目標を 下回っている。2月は前年同月比0.3%上昇にとどまった。

原題:Fed Sees U.S. Economy Accelerating After Slump in First Quarter(抜粋)

--取材協力:Steve Matthews.

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