武田薬:「アクトス」訴訟和解で約2800億円支払いへ

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武田薬品工業は糖尿病治療薬「アクトス」の 発がん性リスクを隠蔽(いんぺい)したとして米国で訴えられた裁判に 関し、23億7000万ドル(約2800億円)を支払い和解すると発表した。

発表文によると、武田は原告およびクレーム提起者の95%が和解を 受け入れた場合、23億7000万ドルを和解基金に支払う。受け入れが97% 以上となれば、支払いは24億ドルに増える。

同社は2015年3月期決算に和解金やその他の関連訴訟の費用とし て27億ドルを引き当て計上する。日本経済新聞によると、武田が最終赤 字になるのは1949年の上場来初。

事情に詳しい関係者3人によれば、この和解プログラムの参加者に は1件当たり29万6000ドル強が支払われるが、患者の年齢や喫煙歴など によって支払額が減額される可能性がある。関係者は和解に関して公の 発言が認められないとして匿名を条件に明らかにした。

米ルイジアナ州の連邦地裁の陪審は昨年、アクトス服用が原因でぼ うこうがんになったとして武田と米イーライリリーを訴えていた男性に 対し両社には計90億ドルの懲罰的損害賠償金の支払い義務があると認定 した。ブルームバーグのデータによれば、この賠償額は米国の裁判史上 7番目の規模だったが、その後、判事によって99%余り減額されて3680 万ドルとなった。

今回の和解は医薬品の副作用をめぐる米国の訴訟では最大級規模の 一つとなる。07年に米メルクは販売停止した鎮痛剤 「バイオックス」 をめぐる約3万件の訴訟で和解するため48億5000万ドルの支払いに同意 していた。

原題:Takeda to Pay $2.37 Billion to Settle Actos Cancer Cases (2)(抜粋)

--取材協力:Ketaki Gokhale.

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