東電:15年3月期の経常利益が倍増-燃料費削減と修繕費繰り延べ寄与

東京電力は28日、前期(15年3月期)の経常 利益が前の期と比べ2倍超の2080億円だったと発表した。燃料費の削減 や修繕費の繰り延べなどが寄与した。柏崎刈羽原子力発電所の再稼働時 期が見通せないことから、今期(16年3月期)の業績予想開示は見送っ た。

売上高は同2.6%増の6兆8025億円。原燃料価格を電気料金に反映 させる燃料費調整制度により電気料金収入が増え、過去最高の売上高と なった。営業利益は65%増の3165億円、純利益は2.9%増の4516億円と なった。

都内で会見した広瀬直己社長は「火力の効率化や重原油など割高な 燃料の使用を控えてコスト削減を進めた結果、2年連続の黒字を確保す ることができた」と話した。その上で、工事の繰り延べによる収支改善 に頼っており「継続的な黒字を生み出していく構造になっていない」と 指摘し、柏崎刈羽原発の再稼働が不可欠だと述べた。

修繕工事などの繰り延べなどによるコスト削減額は8573億円に達 し、従来の目標額を約200億円上回った。燃料費は9.1%減の2兆6509億 円と5年ぶりに低下。LNG消費量は1.2%減の2349万トン、このう ち802万トンをスポットで調達した。重油・原油消費量は55%減の310万 キロリットル、石炭消費量は2.9%減の753万トンだった。

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