米国債:利回りが1カ月ぶり高水準、FOMC会合開始

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28日の米10年債は利回りが1カ月ぶりに2% に上昇した。この日から2日間の日程で米連邦公開市場委員会 (FOMC)会合が始まった。

米国債は続落。エコノミストの間では9月の初回利上げが有力視さ れている。オラクルやアムジェンが債券市場で資金を調達する中、引き 受け会社のヘッジ行動から米国債が圧力を受けた。

SEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)で100億ド ル相当の資産運用に携わるショーン・シムコ氏は「FOMCにはあまり 期待していないが、それでも注意する必要がある」と述べ、「経済統計 の内容が強弱混在していて、市場参加者の心理は揺れている。緩やかで はあるがインフレが加速する可能性があるとの見方も生じてきた」と続 けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2%。同年債価格(表面利率2%、償還期限2025年 2月)は23/32下げて99 31/32。利回りは3月26日以来で初めて2%を つけた。5年債利回りは6bp上げて1.40%。

社債発行による資金調達

金利が低水準で推移している中で、企業は社債発行による資金調達 を急いでいる。

強弱が混在した経済統計が発表され、エコノミストらは初回利上げ の予想時期を後退させている。ブルームバーグがまとめた調査による と、多くのエコノミストは9月までは利上げはないとみている。前月の 調査では多くは6月か7月の初回利上げを見込んでいた。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は、「ある程度の量の社債 供給があり、それが国債相場に圧力をかけている」と述べ、「第1四半 期の経済データを消化している段階だ。今週の注目はFOMC会合であ り、その声明内容だ」と続けた。

この日財務省が実施した5年債入札(発行額350億ドル)の結果に よると、最高落札利回りは1.380%。入札直前の市場予想は1.391%だっ た。29日には2年物変動利付債(150億ドル)と7年債(290億ドル)の 入札が実施される。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、テイラー・トゥ ッチ氏は、「大部分の市場参加者は29日のFOMC声明発表に備えたポ ジションを取っている」と述べ、「当局者が6月利上げを諦めて、第1 四半期のデータは(短期金利の)6月引き上げを支持しないとの見解を 示すかどうかに当社は注目している」と続けた。

原題:Treasuries Fall 2nd Day Amid Corporate Supply Before Fed Meeting(抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda.

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