追加利下げ迫る中国減速-米利上げ控えアジアの中銀は板挟み

中国の景気減速に伴いアジアの各中央銀行に 対し追加利下げを迫る圧力が高まっている。

アジアの中銀当局者にとってはジレンマだ。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が2006年以来の利上げを決めれば、新興市場からの資金流 出につながるとみられることから、積極的に利下げすればするほど、急 激な転換が求められることになる。

ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)の新興市場 担当チーフエコノミスト、アリシア・ガルシアエレロ氏(香港在勤) は、「アジアでは追加利下げの余地は小さくなっているが、まだ残って いる」と指摘した上で、「世界的な金融環境におけるボラティリティ (変動性)を想定しないのは考えが甘い」と語った。米国の金融政策正 常化を控えアジアの新興市場では特にそうだという。

アジア経済見通しにおける最大の懸念材料は引き続き中国だ。1- 3月(第1四半期)は09年以来の低成長となった。成長鈍化を受け中国 人民銀行(中銀)は利下げや預金準備率引き下げに動いている。

HSBCホールディングスのアジア調査担当共同責任者フレデリッ ク・ノイマン氏(香港在勤)によれば、人民銀の政策だけではアジア全 般の景気の勢いを取り戻すには十分ではない。アジアの「緩和サイクル は終わっていない。中国は他国のための仕事はできない。それがよりは っきりすれば、韓国からインドに至る多くの国や地域で追加利下げが見 込まれる」と同氏は述べた。

原題:China’s Slowdown Puts Asian Central Banks in a Bind as Fed Looms(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE