米国債市場も裏付け-ブラード総裁警告の「後れ取る」リスク

年限の短い米国債は、もはや債券市場の「負 け組」ではない。セントルイス連銀のブラード総裁は米連邦準備制度が インフレ抑制に向けた取り組みで後れを取りかねないと警告したが、米 国債市場はそれが現実となる可能性を示唆している。

ブラード総裁は3月、ゼロ近辺にある米政策金利をすぐに引き上げ なければ、連邦準備制度はインフレへの対応で後手に回る危険があると 述べた。同総裁は来年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持 つ。

米金融当局の金利政策に最も影響を受けやすい年限の短い米国債は 今月、リターンがプラスとなっている。米国の利上げはまだ先だと投資 家が見込んでいるサインだ。長期債相場は下落。連邦準備制度が景気押 し上げ策を講じていることがインフレ見通しの上昇につながっている。

ブルームバーグ世界債券指数によると、年限1-3年の米国債の指 数のリターンは今月これまでのところ平均でプラス0.1%。一方で年 限10年以上のリターンはマイナス0.9%となっている。米国債市場でこ うしたパターンが見られるのは2013年以来だ。

短期債と長期債が別の動きをしていることは、債券トレーダーが利 上げ先送り予想への自信を一段と深めつつあることを示す。ただリスク は今後の物価上昇だ。

ブレークイーブンレートによると、トレーダーは向こう5年のイン フレ率を平均1.7%程度とみている。これは昨年末にブレークイーブン レートで示された数値より0.5ポイント高く、米金融当局が目標とする 2%に近づいている。

原題:Treasuries Divide Backs Bullard Warning Fed May Get Behind Curve(抜粋)

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