BPの豪州沖深海原油探査計画、メキシコ湾の記憶呼び起こす

英BPが米メキシコ湾で保有する油井から原 油数百万バレルが海中に流出した事故から5年が経過した今、同社がオ ーストラリア南部沖で計画している原油探査に対して反対の声の高まっ ている。

BPが予定しているグレートオーストラリア湾での掘削開始が約1 年後に迫る中、環境保護活動家らは同社が依然として流出事故が発生し た場合の十分な緊急対応策を開示していないと主張している。この地域 にはクジラやカメなどの絶滅危惧種約18種が生息している。

BPの初期モデルでは、最悪の事故によりクジラの餌場となってい る可能性の高い海域が原油流出によって脅かされる確率は10%未満と推 計されている。掘削開始前に同プロジェクトが精査されるのは明らか だ。

環境保護団体の原生自然協会のサウスオーストラリア担当ディレク ター、ピーター・オーウェン氏は「メキシコ湾の事故はひどい災難だっ たが、ここは危険性がずっと高い」と指摘。「開発されておらず、世界 で工業化されていない地域であり、リスクが高い。非常に深く全く手つ かずで、かなり遠隔地にある」と語る。

電子メールで送付された文書によれば、BPは同社には「グレート オーストラリア湾で安全に探査を実施する技術的能力と専門知識があ る」と主張している。同社は当初、2016年初めに掘削を開始する計画だ ったが、リグ(掘削装置)の搬入が遅れる可能性があるため延期した。

原題:BP’s Deepwater Oil Hunt Off Australia Evokes Gulf Disaster Fears(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE