ネパール大地震:負傷者の治療に追われる病院-捜索は4日目

数十年ぶりの大地震の被害に見舞われたネパ ールで生存者の捜索活動が4日目に入った。がれきの下に閉じ込められ ている生存者発見への期待は後退している。病院関係者は何千人もの負 傷者の治療に追われた。

25日にマグニチュード(M)7.8の地震が襲ったネパールに対し、 世界各国の政府が支援を急いだ。死者数は3862人を超え、負傷者も少な くとも7100人に上る。数百万人が野外で寝泊りする中で、国際救援機関 は水を介した感染症のリスクを警告した。

ネパール軍災害対策担当ディレクターのナレシュ・スッバ大佐は27 日にカトマンズで、軍がカトマンズ周辺を中心に19の地域で生存者の捜 索活動を進めていると説明した。舗装されていない道路しか通じていな い一部の村は「完全に損壊している」ことが空からの調査で分かったこ とも明らかにした。

災害分析会社キネティック・アナリシスの試算によると、今回の地 震によるネパールでの経済損失は約20億ドル(約2400億円)だが、保険 でカバーされるのはそのごく一部となりそうだ。米政府は900万ドルの 追加支援を表明し、ネパールやインド、バングラディシュの被災者を支 援する「取り組みの始まりにすぎない」と説明した。

カトマンズの至るところで仮説テントが設置され、倒壊の恐れがあ る数百の建物にオレンジや青の防水シートがつるされている。カトマン ズ市内のガソリンスタンドには何百人ものドライバーが列をなした。燃 料不足の懸念が広がっており、より遠隔地での救援活動は一段と困難に なりかねない。

カトマンズにあるティーチング・ホスピタル(600床)では約3000 人の患者が廊下やベンチ、中庭に分散しており、担架に乗った女性の横 にあったごみ箱からは医療廃棄物があふれていた。

負傷者の中には、骨折して切断の手術が必要な子供もいた。人手や 備品などの不足で医師が治療できず、傷口が開いたままの患者も多かっ た。これは水が媒介となる感染症のリスクを高めている。

原題:Hospital Workers Overwhelmed With Wounded in Nepal Rescue Effort(抜粋)

--取材協力:Abhishek Shanker、Bibhudatta Pradhan、Natalie Obiko Pearson、Sonali Basak.

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