米S&P500種株価指数の構成企業の1-3 月(第1四半期)決算では、利益率が向上して業績を支えている。これ はアナリストが予想していなかったことだ。

RBCキャピタル・マーケッツの米市場担当チーフストラテジス ト、ジョナサン・ゴラブ氏やウォール街の他の一部の市場関係者は売上 高が市場予想に届かないのに収益が予想を大幅に上回った理由をこのよ うに説明する。ゴラブ氏によると、S&P500種構成企業は予想を上回 る業績を上げ、四半期ベースで2009年以来となる減益を回避できそう だ。

アナリストの間でドル高を背景に過剰な悲観論が醸成されていたこ とが背景にある。ドルの動向は原油価格の60%急落と相まって四半期の 利益予想の下方修正をもたらした。しかし、企業は海外部門のコスト低 減とドル建てでの売上高確保で収益性を維持したと、ゴラブ氏は分析し ている。

同氏は電話取材に対し、収益に対する為替の影響を過大に見積もっ たことが「紛れもない誤算」だったと指摘。「人々の予想以上に企業が 利益率を押し上げる伸びしろは健在で、それがすぐに失われることない だろう」と述べた。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種構成企業の純利益 率平均は08年の3.2%から14年には12%に上昇。1-3月期決算を発表 した203社では利益率平均が12.3%となっている。

ゴラブ氏によれば、収益性向上でS&P500種構成企業の1株利益 は6.4%押し上げられた。RBCの集計データによると、公益事業やエ ネルギー、商品生産の各業種がけん引役で、予想を15%余り上回った。

決算シーズンが始まる前のアナリスト予想では、12年ぶりの大幅な ドル高で輸出が圧迫されるとして、S&P500種構成企業は最大5.8%の 減益が見込まれていた。その後、ブルームバーグのデータによると、先 週時点の利益予想では減益幅見通しが2.9%に縮小した。

原題:Dollar Toll on S&P 500 Profit Seen Overblown as Margins Grow (1)(抜粋)

--取材協力:Kevin Kelly.

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