NY外為:ドルが約2カ月ぶり安値-成長の停滞続くとの観測

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ニューヨーク外国為替市場では、ドルが約2 カ月ぶりの安値。米国の経済指標を受け、1-3月(第1四半期)に見 られた成長の停滞が今後も続くとの観測が強まった。

ドルは主要通貨の大半に対して値下がり。29日に発表される1-3 月期の国内総生産(GDP)では成長率が1年ぶり低水準になると見込 まれている。この日発表された4月のサービス業活動の指数は昨年12月 以降で初めて低下。これにより、経済成長の一様でない状況が第1四半 期が終わった後も続いており、金融当局が初回利上げに踏み切る余地が 狭まったことが示唆された。

ウィズダムツリー・インベストメンツの調査担当アソシエートディ レクター、クリストファー・ガナティ氏はドルの動きについて、「この ところ大きな動きが見られていたが、実際のデータから判断すると行き 過ぎで、ペースも速過ぎだった可能性がある」と分析。「予想より若干 弱いというだけで、なお世界より先を行っているのであれば、懸念する 理由にはならないだろう」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.2%低下 の1178.46。終値ベースで3月3日以来の低水準となった。

ユーロは0.2%高の1ユーロ=1.0891ドル。円は、フィッチ・レー ティングスが日本の格付けを「A+」から「A」へと1段階引き下げた 後に下げを縮小。ほぼ変わらずの1ドル=119円04銭。

金融当局

今月発表された米経済指標では製造業や失業保険申請など複数でア ナリスト予想を下回った。ブルームバーグがまとめたアナリスト78人の 調査の中央値では、1-3月期のGDPは前期比年率1%増が見込まれ ている。

金融当局者らは、利上げ開始の時期を見極める上で、発表される経 済データを精査する姿勢を示している。今週は米連邦公開市場委員会 (FOMC)が開催される。

トリーズデール・パートナーズのマネジングメンバー、デニス・リ ー氏は「このトレンドが反転しつつあるとは考えていない。金融当局が 引き締めに動くことはないだろう」と述べた。

ギリシャとユーロ

ユーロはドルに対する下げを埋めた。ギリシャが、デフォルト回避 に間に合うよう債権者との合意に向けた取り組みを強化したことが手掛 かり。

ギリシャは、債権者との合意を目指す日々の取り組みの調整役から バルファキス財務相を外した。ユーロ圏財務相の間では、バルファキス 財務相の交渉姿勢をめぐって批判が高まっていた。

ギリシャによる救済交渉チーム再編が行き詰まり打開につながると の楽観から、ギリシャ債をはじめ、スペイン債やイタリア債が上昇し た。

JPモルガン・チェースの為替ストラテジスト、ケビン・ヘブナー 氏(ニューヨーク在勤)は「ぎりぎりまで合意には至らない」とし、 「譲歩の大半はギリシャ側がすることになる。ギリシャのユーロ圏離脱 ということになれば、少なくとも短期的にユーロに打撃となるのは確実 だ」と述べた。

原題:Dollar Slumps to Two-Month Low on Signs Stall in Growth Persists(抜粋)

--取材協力:Andrea Wong.

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