東京エレク株、約32年ぶりの急落-米アプライドと統合計画中止で

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半導体製造装置メーカー、東京エレクトロン の株価が28日急落、約32年ぶりの下落率となった。米アプライドマテリ アルズとの経営統合契約を解消することを決めたと前日発表した。

東京エレクトロン株は一時、前日比15.6%安の6498円まで下落し た。ブルームバーグデータによると、同株の日中下落率としては1982 年12月10日以来の大きさ。終値は14.8%安の6557円。27日の発表による と、米司法省から競争法に基づいて統合を認めない判断が示され、契約 解消を余儀なくされた。東京エレクトロンは統合解消と合わせて自己株 買いも明らかにした。発行済自己株式の8.59%に当たる1540万株を上限 に買い戻す。

東京エレクトロンは2013年9月にアプライドとの経営統合で合意、 オランダに持ち株会社を設立すると発表していた。合併によるコスト削 減や開発投資の拡大が狙いだった。契約解消により、東京エレクトロン は再び単独での企業価値向上を目指すことになる。

ジェフリーズの東佳宏アナリストは27日付の英文リポートで、自社 株買いや配当の積み増しはポジティブだが、米アプライドとの統合撤回 というネガティブな影響が上回ると指摘した。

東京エレクトロンの東哲郎社長は27日の記者会見で「納得はいかな いが結論は出た。謙虚に受け入れざるをえない」とし、両社の関係は統 合発表前に戻ると話した。ただ司法省の見解は弁護士も予想できなかっ たとして、経営責任を取ることは否定した。またアプライドのゲーリ ー・ディッカーソン社長は発表資料で、統合がわれわれの戦略を加速さ せる機会になると考えて実現を目指してきたが残念だと述べた。

--取材協力:Jason Clenfield.

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