円安は国内企業の予想超える業績をもたらすか-今週から決算本格化

事前の決算見通しを上回りそうな国内企業を 見つけるなら、業績見通しを立てる際の前提為替レートに目を付けるの が1つの方法だ。

例えば三菱電機。炊飯器から人工衛星まで手掛けるメーカーだ。2 月時点の前期(2015年3月期)の業績見通しは1ドル=100円を前提と していた。当時の為替相場は同120円を前後しており、年度を通しての 平均は109円93銭に落ち着いている。ドル建ての売り上げを国内に送金 して円建てで収益に計上すると、想定よりも上乗せされる可能性があ る。

他にもありそうだ。3月期決算企業の本決算の発表が今週からピー クを迎える中、円安の影響は事前予想を上回る着地を次々ともたらす可 能性がある。ダイキン工業、東芝も円高寄りの為替前提を維持した。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、企業が為替 の恩恵を受けず本業が伸びたと言う方が市場から「きれい」に受け取ら れるので、実勢に合った水準に前提レートを設定する企業は本業への自 信を示す意味合いがあるとみている。「決算は合法の範囲内でいくらで も操作できる」ため、どういう決算数字にするかというのは「頭を使う ところだ」と述べた。

三菱電機は、前期の為替前提を100円に維持した理由について、昨 年12月末時点の為替相場は120円程度だったものの、10月末時点ではま だ100円台であり、120円の水準を「短期的な円安の動きととらえること もできた」と電子メールで回答した。また、欧州債務問題や中東などの 地政学的リスクなども考慮したという。

--取材協力:天野高志、黄恂恂.

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