TOPIX小反発、小売や紙パ堅調-輸出は安い、終日方向難

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27日の東京株式相場は、TOPIXが小反 発。ローソンなど小売株が上げ、海外原油市況の反落を受け、パルプ・ 紙や空運など原油安恩恵業種も堅調だった。

半面、ギリシャ情勢の不透明感に加え、米国景気の減速や為替の円 高推移に対する懸念が相場全般の重しとなり、輸送用機器など輸出関連 株の一角、海運株は下落。鉱業株も下げた。

TOPIXの終値は前週末比0.23ポイント(0.01%)高 の1619.07。日経平均株価は36円72銭(0.2%)安の1万9983円32銭と小 幅に続落した。

富国生命保険の山田一郎株式部長は、国内企業業績の増益率予想が 「2桁でなくても大きく落胆するということはないだろうが、『セル・ イン・メイ』で5月中旬まで売られることが例年多い。日経平均2万円 の達成感と相まって、相場の重しになっている」と話していた。

週明けの日本株は、米国の企業決算に対する懸念後退や前週末の欧 米株堅調の流れを受け反発して開始。その後マイナス圏に転じ、日経平 均の下げ幅は一時100円を超す場面もあったが、売り圧力も限られ、終 日方向感を欠く展開となった。

米国では、これまで決算を発表したS&P500種採用企業のう ち、77%で利益が予想を上回り、49%で売上高が予想以上だった。アナ リスト予想では第1四半期利益は2.9%減で、10日時点の5.6%減より改 善している。24日の米国株は、決算が好感されたグーグルなどが買わ れ、ナスダック総合指数など主要株価3指数は高かった。

ギリシャ、円高警戒が上値抑える

一方、24日にラトビアで開かれたユーロ圏財務相会合は荒れ模様と なり、ギリシャへの強過ぎる圧力に警告を発したバルファキス財務相に 対し、スロバキアのカジミール財務相らが非難した。

また、きょうのドル・円相場は1ドル=118円80銭-119円付近と、 米経済統計の低調などを材料に24日の日本株市場の終値時点119円51銭 に比べ円高水準で推移。米商務省が24日に発表した3月の米製造業耐久 財受注は、航空機を除く非国防資本財(コア資本財)で前月比0.5%減 と7カ月連続のマイナス、市場予想の0.3%増に反し減った。

しんきんアセットマネジメント投信の山下智己主任ファンドマネー ジャーは、「押し目買いの動きは出ているが、積極的に上値を買ってい く人はいない」と指摘。今週は米国の連邦公開市場委員会(FOMC) や国内総生産(GDP)の発表、日本銀行の金融政策決定会合なども控 え、「為替が振れるという雰囲気がある」と言う。

米国では28-29日に連邦公開市場委員会(FOMC)、29日には1 -3月期の国内総生産(GDP)の発表がある。日本では29日が祝日休 場、30日には日本銀行の金融政策決定会合や展望リポートの公表が予定 され、国内主要企業の決算発表も本格化している。

東証1部33業種は紙パや繊維製品、空運、その他金融、ガラス・土 石製品、小売、陸運など18業種が上昇。鉱業や海運、保険、輸送用機 器、鉄鋼、不動産、銀行など15業種は下落。紙パや空運など原油安恩恵 業種は、24日のニューヨーク原油先物が1%安の1バレル=57.15ドル と反落し、燃油高への懸念が薄れた。

売買代金上位では、2015年3月期の連結営業利益が従来計画を上回 ったもようのNEC、日本ガイシは買われ、前期利益が2桁増益だった 富士通ゼネラル、小糸製作所は急騰。マツダやサイバーエージェント、 資生堂が安く、16年3月期営業利益計画が市場予想を下回った三菱自動 車も売られた。東証1部の売買高は18億7004万株、売買代金は2兆847 億円。値上がり銘柄数は937、値下がりは796。

--取材協力:Anna Kitanaka.

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