日銀は追加緩和すべきでない、円安は十分-小林同友会代表幹事

経済同友会代表幹事に27日に就任する小林喜 光・三菱ケミカルホールディングス会長は、日銀による追加緩和につい て経済成長促進につながらず、出口政策からの脱却も難しくなることか らすべきではない、との見解を示した。量的・質的緩和で円相場は十分 に下落していると述べた。

小林氏は24日のブルームバーグとのインタビューで、日銀の緩和政 策について「300兆円もマネタリーベースでばらまいて、下に流れない 中で、そういう不自然なことをやって経済が活性化するとは思えない」 とした上で「出口がどんどん遠のいている。サステイナブルではない」 と批判した。

日銀の国債購入などを背景に円は過去2年間で十分に安くなってい るという小林氏は、ドル・円相場について「120円ぐらい。プラスマイ ナス2、3円ぐらいが理想じゃないか。円がそんなに安くなるというの は好ましいことではない」と述べた。

安倍晋三政権の経済政策アベノミクスはまだ、一部の経営者に国内 投資を促すには至っていないとした上で、今後の経済は政府が日銀の金 融緩和で時間を稼ぎながら規制改革によって実質的な経済成長に導ける かどうかによるとの見方を示した。

法人税率の引き下げについては、政府の迅速な動きを評価しながら も「中国、韓国が25%くらいまで行っている。シンガポールは15%。最 低25%ぐらい行かないと納得性はない」と不満を示した。法人税率は4 月から34.62%から32.11%に引き下げられた。2年間で3.29ポイント引 き下げられる。

小林氏は「対日投資は異常に低い。オリンピックに向かって外国人 に来てもらう、観光だけでなくて投資もしてもらうという意味では最低 限25%は必要。早ければ早いほど良い」と注文を付けた。

--取材協力:Brian Fowler.

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