4月24日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロのボラティリティ上昇、ギリシャ交渉難航

24日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロの対ドルでのボラテ ィリティが3日ぶりに上昇。ギリシャと債権者らの債務交渉では進展が 見られていない。

ユーロの2週間物インプライド・ボラティリティ(IV、予想変動 率)は13.3%に上昇。今年の平均値を上回った。ユーロ圏の財務相ら は24日の非公開会合でギリシャのバルファキス財務相を激しく非難し、 金融支援獲得への近道はないと同相にくぎを刺した。ドイツのメルケル 首相は冷静を呼び掛けた。交渉の難航にもかかわらず、ユーロは上昇を 維持した。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(カルガリー在勤)のシニ アマーケットアナリスト、スコット・スミス氏は電話取材で、ユーロの 「ボラティリティが高い局面となっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.5%高 の1ユーロ=1.0873ドル。一時は0.7%値上がりする場面もあった。ユ ーロは対円でほぼ変わらずの1ユーロ=129円38銭。

ユーロは対ドルで今月に入って1.3%上昇している。このままいけ ば、月間ベースで10カ月ぶりの上昇となる見通しだ。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)議長のデイセルブルム・オ ランダ財務相は荒れ模様の会合後に、部分的な改革に応じて救済資金を 分割払いする可能性をきっぱりと否定。会合で財務相らは、経済改革の 道筋を示すことのできないバルファキス財務相を強く批判した。会合は ラトビアのリガで行われた。

ギリシャ協議

デイセルブルム議長は会合後の記者会見で「非常に重要な議論であ り、切迫感が室内にみなぎっていた」と述べた。

ギリシャ政府は2400億ユーロ規模の救済プログラムから次回の融資 分を受けるため、詳細な経済改革案を債権者らに提示しなくてはならな い。同国は資金が底をつくリスクを抱えている。ギリシャ政権は今週、 資金枯渇を回避するため、地方公共団体の手元資金を中央銀行に移管さ せる政令を出した。公務員の給与や年金、国際通貨基金(IMF)への 返済資金を必要としている。

みずほ銀行のストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨ ーク在勤)は電話取材で、「政策当局者らが何らかの合意に至るまで、 ボラティリティは高まるだろう」と指摘。「ユーロのバイアスは明らか に下方向だ」と述べた。

ユーロは対ドルで続伸した。米経済指標を受けて、米景気見通しや 金融当局の利上げ意欲に関して疑念が強まった。

3月の米製造業耐久財受注は、航空機を除く非国防資本財(コア資 本財)受注が市場予想に反して減少。これで7カ月連続のマイナスとな った。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.3%下げて1180.61。今月に入ってからも低下している。四 半期ベースでは過去3四半期連続で上昇していた。

原題:Euro Volatility Climbs as Greek Debt Negotiations Draw Scrutiny(抜粋)

◎米国株:ナスダックが再び最高値更新、グーグルやアマゾン上昇

24日の米国株式市場はナスダック総合指数が前日に続き最高値を更 新、S&P500種株価指数も最高値を示現した。グーグルやマイクロソ フト、アマゾン・ドット・コムが決算を手掛かりに上昇した。

グーグルは第1四半期の広告量拡大が好感された。アマゾンも上 昇。売上高はアナリスト予想を上回る伸びだった。マイクロソフトも高 い。四半期利益が予想を上回った。

ナスダック総合指数が0.7%上昇して5092.09。S&P500種は0.2% 高の2117.69。ダウ工業株30種平均は21.45ドル(0.1%)高の18080.14 ドル。

クロスブリッジ・キャピタルの投資責任者マニッシュ・シンハ氏は 「この時期にテクノロジー企業が良好な決算を発表し、ナスダックの最 高値更新を支えたというは非常に明るい材料だ」と述べ、「15年前のよ うな根拠のない熱狂は見られない。テクノロジー株の上げは持続性があ るようだ。なぜならそうした企業はもう何年間も市場で存続している。 米四半期決算シーズンは総じてあまり悪くはないようだ」と続けた。

週間ベースでS&P500種は1.8%上昇した。シカゴ・オプション取 引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は1.5%低下し て12.29。

第1四半期決算シーズン

これまで決算を発表したS&P500種採用企業のうち77%で利益が 予想を上回り、49%で売上高が予想以上だった。アナリストの予想によ ると第1四半期のS&P500種採用企業の利益は2.9%減となっている が、これは4月10日時点の5.6%減よりは改善している。

ヘイバーフォード・トラストのハンク・スミス最高投資責任者 (CIO)は、「決算に注目が集まっている」と述べ、「市場はドル高 による向かい風を認識している。予想外ではない。もし予想外であれば S&Pが最高値付近を付けることはなかっただろう」と続けた。

S&P500種産業別10指数のうち4指数が上昇した。アマゾン は14%高。同社の1-3月(第1四半期)の売上高はアナリストの予想 を上回った。迅速な配送サービスやデータセンター、オリジナル動画プ ログラムへの投資が奏功し、新たな顧客を獲得した。

グーグルは2.9%高。1-3月期の利益と売上高は市場予想を若干 下回ったものの、コス トが十分に抑制されていることが投資家の信頼 感を高めた。

医薬品メーカーのマイランは3.2%高。同社はアイルランドの大衆 薬メーカー、ペリゴに提示した312億ドル規模の買収案を敵対的買収に 切り替え、ペリゴ株主から直接株式を買い付ける。マイランはイスラエ ルの同業、テバファーマスーティカル・インダ ストリーズから提示さ れた同社買収案は受け入れない方針だ。

原題:Nasdaq Composite Gains as Google, Amazon.com Rally on Earnings(抜粋)

◎米国債:3週間で最大の上げ-コア資本財受注の減少で

米国債相場は3週間で最大の上げ。この日発表された3月の米製造 業耐久財受注では、航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注が市 場予想に反して減少。これで7カ月連続のマイナスとなった。今月発表 された経済指標では雇用者数や小売売上高、住宅着工件数が市場予想を 下回っていた。来週発表の国内総生産(GDP)でも減速が示されると 見込まれている。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券トレーディング責任 者、デービッド・コード氏は、コア資本財が予想に反し減少したことが 「米国債相場を押し上げたのは明らかだ」と指摘。「1-3月期は弱い 四半期になると多くの人が推測していたが、それを裏付けている」と加 えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の1.91%。終値で見た場合、この下げ幅は3日以降で 最大。同年債(表面利率2%、2025年2月償還)価格は14/32上昇し100 26/32。

10年債利回りは過去1カ月間、1.80-2.01%のレンジで推移してお り、14年末の2.17%を下回っている。

コア資本財受注

米商務省の24日発表によると、3月のコア資本財受注は前月 比0.5%減。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値は0.3%増だっ た。

耐久財全体の受注は前月比4%増。航空機や自動車の受注が増え た。

3月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げ開始の 時期をめぐり意見が分かれた。

同会合の議事録によれば、幾人かの参加者は6月会合での利上げ開 始を望んだ一方、年後半や16年の利上げを支持する参加者もいた。 FOMCは来週会合を開催する。

利上げ時期

ブルームバーグの最新調査によれば、大半のエコノミストは9月の 利上げを予想している。3月の調査では6月利上げが見込まれていた。

ブラウン・アドバイザリーで36億ドル相当の債券資産を運用するト ーマス・グラフ氏は、市場では当局による初回利上げ時期の予想が後ず れしており、利上げ時期よりも経済の長期的な成長見込みに注目が集ま っているとの見方を示した。

次の重要な経済データは29日に発表される1-3月期のGDPだ。 ブルームバーグがまとめた調査の中央値では前期比年率1%増と、14 年10-12月(第4四半期)の2.2%増からの減速が見込まれている。

原題:Treasuries Gain Most in 3 Weeks on Latest Evidence of Slowdown(抜粋)

◎NY金:反落、7週間ぶり大幅安-株式相場の上昇で

24日のニューヨーク金先物相場は反落。7週間ぶりの大幅安となっ た。株式相場の上昇を背景に、金買いが減退した。

アライアンス・ファイナンシャル(シカゴ)のヘッドディーラー、 フランク・マギー氏は電話インタビューで、「現時点で、利上げが年内 から遠さかってしまうほど景気が減速しつつあるとの本物の兆候は何も ない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比1.6%安の1オンス=1175ドルで終了。3月6日以来の大 幅下落となった。

銀先物7月限は1.2%下げて15.68ドル。プラチナ先物は下落、パラ ジウム先物はほぼ変わらずだった。

原題:Gold Futures Post Biggest Slump in Seven Weeks Amid Equity Rally(抜粋)

◎NY原油:反落、在庫増観測で-イエメン情勢でブレント続伸

24日のニューヨーク原油市場ではウェスト・テキサス・インターミ ディエート(WTI)先物が反落。米国での在庫がさらに増加するとの 見方が広がった。米石油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングで の在庫は貯蔵能力の88%に達している。一方、ロンドンの北海ブレント 原油はイエメン情勢を材料に続伸した。

LPSパートナーズ(ニューヨーク)のエネルギーOTC部門責任 者、マイケル・ハイリー氏は「在庫は増え続けているので、WTI価格 が上がったからと言って喜んではいられない」と語る。「クッシング在 庫はもうすぐ満杯になる。生産は少しは落ちてきたようだが、それでも 極めて高い水準だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日 比59セント(1.02%)安い1バレル=57.15ドルで終了した。週間で は2.5%の上昇。ロンドンICEのブレント6月限は43セント高い65.28 ドル。

原題:U.S. Oil Falls From 2015 High on Supply; Brent Gains on Yemen(抜粋)

◎欧州株:上昇、HSBCや鉱山株が高い-週間でも上げる

24日の欧州株式相場は上昇。英HSBCホールディングスを中心に 銀行株が値上がりしたほか、仏自動車メーカーのルノーなどが決算を手 掛かりに買われた。指標のストックス欧州600指数は週間ベースでの上 げ幅を拡大した。

HSBCは2.9%上昇。本店を英国外に移すべきか検討を開始する と明らかにしたことが買い材料。ルノーは3.7%高。四半期売上高 が14%増加した。スイスのグレンコアや英豪系のBHPビリトンとリ オ・ティントが高く、業種別19指数の中で資源銘柄が最も大きく上げ た。鉄鉱石が強気相場入りしたことが背景にある。

指標のストックス600は前日比0.3%高の408.42で終了。ドイツのI fo経済研究所がこの日発表した4月の独企業景況感指数が10カ月ぶり 高水準に達し、指数は0.7%上げる場面もあった。23日は下げたが、こ れはユーロ圏の経済活動の拡大ペース鈍化が示されたほか、テクノロジ ー株が売られたため。今週全体では1.2%上昇した。

LLBアセット・マネジメント(リヒテンシュタイン)で約100億 ドル相当の資産運用に携わるクリスチャン・ゾッグ氏は、「週内に下げ た分を取り戻している」とし、「昨日は幾つかの購買担当者指数 (PMI)に多少失望されられたが、決算シーズンはこれまでのところ かなり好調なようだ」と語った。

ギリシャのアテネ総合指数は3.4%上昇。週間ベースでは約2カ月 ぶりの大幅高となった。

原題:European Stocks Extend Weekly Advance as HSBC, Miners Climb(抜粋)

◎欧州債:イタリア債が下落-ギリシャ協議で大きな隔たり残る

24日の欧州債市場ではイタリア国債が下落。ユーロ圏財務相会合 (ユーログループ)のデイセルブルム議長がギリシャの部分的な改革に 応じて救済資金を分割払いする可能性を否定し、同国と債権者の間に 「大きな隔たり」が残されたままとなったことを嫌気した。

スペイン債もイタリア債同様に、一時の上げを消して値下がり。デ イセルブルム議長はラトビアの首都リガでの会議後、「包括的合意抜き の救済融資はあり得ない」と言明。5月11日の次回ユーログループ会合 で再度、ギリシャの状況を検証すると説明した。

ただ、イタリアとスペインの国債は週間ベースではプラスとなっ た。欧州中央銀行(ECB)が実施中の民間と公的部門の証券合わせて 1兆1000億ユーロ相当を購入するプログラムが支え。

ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏 (ヘルシンキ在勤)は「ギリシャについて楽観的でなくなるありとあら ゆる理由がある」とし、「ギリシャ懸念が幅広い市場を実際に動かすか というと、非常に短期的な現象にとどまっているようだ。危機感染リス クが極めて限定されている状況が示唆される」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、イタリア10年債利回りは前日比4ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.44%。一時は3bp下 げた。週間ベースでは4bp低下。同国債(表面利率1.5%、2025年6 月償還)価格はこの日、0.335下げ100.58。

スペイン10年債利回りは3bp上げて1.39%。この日は1.34%まで 下げる場面もあった。前週末比では6bp低下。

ギリシャ3年債(表面利率3.375%、2017年7月償還)利回りは144 bp上昇し26.30%。一時は23.67%と、16日以来の低水準を付けた。

欧州債の指標であるドイツ国債は上昇。Ifo経済研究所が発表し た4月の独企業景況感指数は10カ月ぶり高水準に達したものの、売り材 料にならなかった。10年債利回りは1bp低下の0.16%。前週末 は0.08%だった。

原題:Italian Bonds Decline as Greece ‘Wide Differences’ Unresolved(抜粋)

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