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ゴールドマンとフェイスブックを経て起業、女性CEO仲氏が狙う上場

アプリで仕事のマッチングやビジネスネット ワークの展開を--。ゴールドマン・サックス証券を経てフェイスブッ クの日本オフィス立ち上げにも参画した仲暁子氏(30)が創業したアプ リ運営会社「ウォンテッドリー(Wantedly)」が上場を狙って 事業を拡大する。

仲氏が21日のインタビューで語った。アプリのアクティブユーザー は月間60万人に達しており、今後東南アジア市場への参入などを通じ て1000万人以上に拡大、4-5年で株式公開を目指すという。同社はク ライアント企業からの掲載料が収益源。業績は開示していない。

仲氏によると、DeNA共同創業者の川田尚吾氏やサイバーエージ ェントなども同社に出資している。法人顧客は現在8000社に拡大。コン サルタント会社のアクセンチュアや、サントリー食品インターナショナ ルなども顧客だが、半数はエンジニアを積極的に募集するスタートアッ プ企業だという。

起業家精神は仲氏が京都大学に在籍していたころから膨らみ始め た。ニュージーランドの高校を卒業。大学生になると、履修情報やキャ ンパス周辺の生活情報を掲載したフリーペーパーを立ち上げ、近隣の居 酒屋などへ広告枠を販売した。

卒業後、2年弱勤務したゴールドマンサックス証券を2010年に退 社。貯めた資金を元手に漫画家の作品を英訳して掲載するホームページ の事業化に挑戦した。小学校低学年のころから書き続けてきた漫画への 思い入れが強かったと仲氏は振り返る。

エンジニア

転機は、同サイトのマーケティングを強化する目的で起業家のイベ ントに参加したことだった。ここで当時のフェイスブック・ジャパンの カントリーマネジャーと出会い、フェイスブック日本オフィスの立ち上 げメンバーとして採用される。

世界の金融のトップ企業からテクノロジー企業へ移籍した仲氏。 「驚かされる事実として、エンジニアの地位はゴールドマンサックスと フェイスブックとでは大きく違う点」だと語る。フェイスブックでは、 エンジニアが頂点に君臨していると話した。

こうした経験を経て「ウォンテッドリー」の前身を10年9月に設 立、12年2月にはアプリを公式リリースした。上場について仲氏は「難 しいことではないのかもしれない」と話し、起業後に経常利益を数億円 にすることも「難しいことではない」という。その上で、「スタートア ップ企業にとって一番難しいことは恐らく、利益を100億円規模に拡大 させること」と語った。

ブルームバーグのデータによると、14年は83社が日本で新規株式公 開を完了、123件を記録した2007年以来最多となった。調達額は計1 兆2400億円となった。15年は35社がすでに上場している。

--取材協力:Kathleen Chu.

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