民主党の岡田克也代表は、日米も中国主導の アジアインフラ投資銀行(AIIB)の枠組み作りの交渉に参加すべき だとした上で、もし米国が難しければ、日本が単独で加わることも必要 だとの考えを示した。23日、国会内で行ったブルームバーグのインタビ ューで語った。

岡田氏はAIIBへの対応について、すでに主要7カ国(G7)の 過半数が交渉に参加している以上、日米も歩調を合わせるべきだとの見 方を示した。28日の首脳会談はそうしたことを話し合う「ラストチャン ス」とも指摘。米国の参加が困難な場合は「次善の策として、米国とよ く話し合いながら、日本は交渉に参加するというのもある」と語った。

中国政府は15日、AIIBの創設メンバーは英国やドイツなど57カ 国と発表。安倍晋三首相は20日、BSフジの番組でAIIBに参加する には「しっかりしたガバナンス」や投資案件について「ちゃんとした審 査が行われる」ことなどの前提条件が満たされることが必要との考えを 示すなど慎重な姿勢を崩していない。

キャノングローバル研究所の瀬口清之研究主幹は16日の取材で、米 国が議会の反対やオバマ政権のレームダック化により交渉に参加できな い状況では、「パートナーの日本に前面に出て行ってもらって米国の代 わりに世界をリードしてほしいと思っている人が結構いる。そういう人 からすれば、むしろ日本はAIIBに入ることによって日米同盟の価値 を高める」と話していた。

AIIB

岡田氏はAIIBについて、「日米がコントロールできない大きな 組織がアジアにできることは避けたほうがいい」との危機感を示した。 さらに「入らないと交渉はできない。そして強いポジションで交渉でき るのは日本と米国だ」と述べ、日本の参加を促した。

ただ、「議定書が自らの期待したものにならない時には出ることも あるということが前提。そうでないと交渉にならない」とも述べ、仮に 交渉に参加しても、最終的にAIIBに加盟しないこともあると岡田氏 は指摘する。

経済

岡田氏はアベノミクスの第1の矢である異次元緩和を「デフレマイ ンドの払拭(ふっしょく)に一定の役割を果たした」と評価。今後の金 融政策については「これ以上金融緩和してもプラスはない。むしろバブ ルの懸念などマイナスが出てくる」として追加緩和には否定的な考えを 示した。

また、22日に日経平均株価が終値で15年ぶりに2万円台を回復した ことについては、「株価で全てを計ることは正しい認識ではない」と指 摘。「政府が行うべきは株価を上げることではなく、経済を良くするこ とで国民生活の底上げをすること」と話した。

日韓関係改善の障害となっている慰安婦問題については、「韓国政 府側にも解決しようという意志がなければできない」と指摘。日本が過 去に行った元慰安婦のための基金の設立や、首相からのおわびの手紙に ついて言及し、「いろんな国との慰安婦の問題は一定の結論を得た。そ ういうなかで韓国は残念ながらそうならなかった」と話した。

--取材協力:広川高史.

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