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第一生命:円債横ばい、オープン外債や成長分野投資増加-15年度計画

第一生命保険は2015年度の運用計画で、円建 て債券の残高は横ばいにとどめ、金利が上昇すれば責任準備金対応債券 を増やす予定だ。低金利環境が続く中、ヘッジ付き外国債券やインフラ を含めた成長分野など、国内債券以外の資産を機動的に組み入れ、金利 や配当の収益力強化を運用の基本戦略として継続する。

20日記者説明した運用企画部の渡辺康幸運用企画室長は、低金利が 続く中、円建て債券の新規投資は難しいとし「収益の観点からヘッジ外 債への投資を大きな柱とする」との見方を示した。円金利資産の残高は クレジット投資や成長分野への投資で横ばいを維持する方向だ。昨年度 の残高は金利水準に応じて投資を増加減した結果、2年連続の減少とな った。

資産と負債の平均残存年限(デュレーション)・ギャップについて は、前年度から変わらないとし、「足元の環境でミスマッチを急激に解 消しようとすれば、ポートフォリオの収益力を著しく毀損する恐れがあ る」とし、規制や金利動向を含め中長期的に対応する考えだ。

一方、ヘッジ付き外債は通貨や年限、セクターを見極めて残高を増 やす見込み。ただ、渡辺氏は「ヘッジ外債の収益性が過去と比較した場 合に投資魅力が落ちているのは確か」とし、「内外金利の相対感によっ てはヘッジ外債から円債へのシフトも考えている」と述べた。昨年度は 内外金利の裁定、内外クレジットの裁定の観点から、より投資妙味のあ るヘッジ外債の積み増しを図り、大幅に増加した。

オープン外債の残高は為替水準次第で機動的に調整する。渡辺氏は 「足元の水準では今から追加で積み増すということでなく、円高に進め ば追加の方向」と述べた。同社は緩やかなドル高・円安方向を想定して おり、積み増す水準については、「予想レンジ内で円高方向、110円に 近い水準なら積み増しを検討する」という。昨年度は残高を市場動向を 勘案し、3年連続の増加となった。

またオルタナティブ(代替)投資では残高は増やす方向だ。ヘッジ ファンドは入れ替えにより横ばい、プライベートエクイティ(PE)で は、インフラファンドなど成長分野への投資で増加の見込み。

国内株式の残高は「大規模な削減はメドがつき、足元では残高を機 動的にコントロールする状況」と述べ、横ばいを維持する。昨年度の残 高は横ばいとなった。

貸し付けの残高は成長分野など新たな資金ニーズへの対応を継続す るが、返済により残高は減少の見込み。昨年度は相当程度の返済がある なか、同ニーズへの対応で横ばいを維持した。不動産の残高は引き続き 横ばいとする考え。

2015年度運用計画一覧
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資産     国内株      国内債      外株             外債
残高                                       オープン     ヘッジ
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第一   横ばい    横ばい      増加    為替水準    増加
                                             次第
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予想     10年国債      日経平均      米国10年債      NYダウ
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第一       0.55         21000           2.50           18000
        0.10-0.70    16500-23000    1.50-3.00     15000-20000
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予想     円/ドル      円/ユーロ
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第一       125            125
         110-130        105-150
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※表内の予想は上段が年度末値、下段が中心レンジの見通し
※資産残高の単位は億円
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE