コンテンツにスキップする

英蘭系シェルが英BGグループ買収で交渉「進展」

更新日時

時価総額で石油探査欧州最大手、英・オラン ダ系ロイヤル・ダッチ・シェルは英BGグループの買収交渉を行ってい る。買収が実現すればシェルは天然ガス輸出で世界1位となるほか、ブ ラジルやアフリカ東部などの未開発資源を手にすることになる。

シェルは生産量の減少に歯止めをかけようと取り組んできたが、昨 年の同社の世界生産量は17年ぶり低水準まで落ち込んでいた。今回の買 収が成立すれば、シェルの原油・天然ガス保有埋蔵量は28%増加する。 加えて、一連の試掘を成功させ、液化天然ガス(LNG)業界の主要企 業の1つにまで会社を成長させたBGの経営陣を引き継ぐことになる。

BGは7日、シェルとの「交渉が進んだ段階」にあることを認め た。ただ買収案が最終的に提示されるかどうかは確かでないとした。ブ ルームバーグの集計データによれば、今回の取引はエネルギー業界とし ては少なくともこの10年間で最大の案件となる見通し。BGは英国に拠 点を置くエネルギー生産会社としては時価総額3位。

モーニングスター(シカゴ)のエネルギー業界アナリスト、スティ ーブン・シムコ氏は「これは非常に大きな案件だ」とした上で、「シェ ルがどのようなプレミアムを提示するつもりなのか分からないが、BG が長く過小評価されてきたことは確かだ」と指摘した。

BGの財務状況

BGの財務は埋蔵資源の発見と1バレル=50ドルの原油安に圧迫さ れてきた。新たな資源の発見自体は比較的低コストで済むが、生産可能 な油・ガス田にするには多額の費用が必要なためだ。シェルはBGの LNG基地とタンカーの広大なネットワークだけでなく、ブラジルや豪 州、モザンビークで見つかった資源も取得する。

シェルの担当者は買収交渉に関するコメントを控えた。同交渉につ いては米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じてい た。ブルームバーグの集計データによれば、シェルによる買収として は2005年のオランダと英国の親会社の合併以来最大になる。

シェルの昨年の世界生産量は日量308万バレル相当と、少なくと も17年ぶりの低水準まで落ち込んだ。将来の成長を予測する上で投資家 が重視する保有埋蔵量は過去3年中2年で減少した。

一方、BGの保有埋蔵量はこの7年のうち6年で増加した。埋蔵量 に占める天然ガスの割合は昨年末時点で78%。シェルは47%。

BGは昨年10-12月(第4四半期)に過去最大となる50億ドル (約6020億円)の損失を計上した。商品相場下落に伴う豪州資産の評価 損計上などが響いた。

原題:Shell in ‘Advanced’ Talks to Buy BG for LNG, Brazilian Oil (1)(抜粋)

--取材協力:Joe Carroll.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE