31日の東京株式相場は反落。市場が注目する 国内外の経済指標の発表などを明日に控え、売りが優勢となった。東証 1部業種別で1-3月期の上昇率が上位だった医薬品や、陸運、倉庫・ 運輸関連などが安い。

TOPIXの終値は前日比14.66ポイント(0.9%)安の1543.11、 日経平均株価は204円41銭(1.1%)安の1万9206円99銭と、それぞれが この日の安値で引けた。朝方は、為替の円安や中国の金融緩和観測、欧 米株高の流れを受けて高くはじまったものの、取引が進むにつれて水準 を下げた。

ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「先週末か ら地合いが少し変わっている。上値を追うよりも利益確定がされる展開 」と指摘。「25日移動平均線に絡む動きとなっており、日経平均1万 9500円あたりの値固めも必要な局面」と述べた。

日本銀行は4月1日に企業短期経済観測調査(短観3月調査)を発 表する。ブルームバーグの市場予想調査によると、大企業製造業DIは プラス14が見込まれている。12月調査はプラス12だった。また同日の米 国では3月のISM製造業景況指数が発表される。市場予想は52.5、前 月は52.9だった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資情報部の荒井誠治シニア 投資ストラテジストは、「明日は日銀短観もあり、今年度、投資家はと てももうけているので、年度初めは売りから始まる可能性もある。今週 は上下不安定で、方向感のない動きになるのではないか」と話した。

31日の外国為替相場では、ドル・円相場が一時1ドル=120円37銭 と20日以来の安値を付けるなど、円安基調で推移した。30日の米主要株 価3指数は企業買収活動も好感しそろって上昇。S&P500種株価指数 の終値は1.2%高の2086.24だった。

岡三オンライン証券の伊藤嘉洋チーフストラテジストは、朝方は 「為替が120円台に入った安心感もあり、権利落ちした後の投資家心理 の冷え込みから復活した」と指摘した。

ちばぎんアセットの奥村氏も、国内景気の先行きに対しては期待を 維持している。国内は「米国に比べると変化のベクトルがマクロ面でも 見込める。好転した数字が4月以降示されれば買われるだろう。日本株 に対する妙味自体が薄れているわけではない」と言う。

東証1部33業種では、陸運、倉庫・運輸、不動産、銀行、食料品、 医薬品、小売、保険、サービス、精密機器など26業種が下落。ガラス・ 土石製品、金属製品、ゴム製品、電気・ガス、建設、鉱業、機械の7業 種は上げた。東証1部の売買高は23億6425万株、売買代金は2兆9382億 円。値上がり銘柄数は836、値下がりは910。

売買代金上位では、オリエンタルランド、ファーストリテイリン グ、三菱地所、エーザイ、JR東日本、JR東海、ホンダ、JT、三井 不動産、住友不動産、セブン&アイ・ホールディングスが下落。半面、 米iPS細胞開発・製造会社の買収で合意した富士フイルムホールディ ングスが上昇。ディー・エヌ・エー、J-POWER、アコム、アイフ ル

、ピジョンも上げた。

--取材協力:佐野七緒.

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