19日の東京株式相場は3営業日ぶりに反落。 米国の金融政策当局が政策金利の予想を下方修正し、本格的な米金利上 昇は後ずれするとの見方が広がった。ドル・円相場が円高方向に振れた ほか、直近の株価急伸を受けた過熱感もあり、銀行やその他金融など金 融株中心に水産・農林、食料品、建設、機械株なども安い。

TOPIXの終値は前日比6.65ポイント(0.4%)安の1575.81、日 経平均株価は67円92銭(0.4%)安の1万9476円56銭。

アストマックス投信投資顧問の山田拓也シニアファンドマネジャー は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に「為替が円高に動いた中 で、日本株は売りに押された」とみる。4-6月中の利上げを警戒する 動きが事前にあったため、前日の米国株は少し戻したが、「日本株は米 国株に構わず上がっていた部分もあり、利食う投資家もいる」と言う。

米連邦準備制度理事会(FRB)は18日に開いたFOMC後の声明 で、利上げに際し「辛抱強く」なるとの文言を削除する一方、政策金利 の予想を下方修正した。2015年末のフェデラルファンド(FF)金利予 想の中央値は0.625%、昨年12月時点は1.125%。声明では、「労働市場 が一層改善し、インフレ率が中期的に2%の目標に戻っていくと合理的 に確信した場合は、FF金利の目標レンジの引き上げが適切になると見 込んでいる」とした。FOMCメンバーは、経済成長率の見通しも下方 修正した。

三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、米当 局が「経済見通しを下方修正したことがマイナス。自然失業率が下がっ てきた一方、見通しは下方修正され、市場が期待しているほど景気が追 いついていかない可能性がある」としている。

231円安後は下げ渋り

前日のニューヨーク市場の流れを受け継ぎ、きょうのドル・円相場 は午前に一時1ドル=119円60銭台までドル安・円高方向に振れた。前 日の日本株市場の終値時点は121円38銭。また、日経平均は2000年4月 以来の1万9500円に乗せ、直近の上昇ピッチの速さに警戒感があったほ か、東証1部の上昇・下落銘柄数の百分比を示す騰落レシオも18日時点 で135%と目先買われ過ぎの120%を依然上回り、テクニカル指標の過熱 感も根強かった。

小安く始まったきょうの日本株は、国内景気回復への期待などから 一時プラス圏に浮上したものの、午前半ばにかけ売り圧力が強まり、日 経平均は一時231円安まで下げ幅を広げた。ただ、午前後半以降は円高 圧力が弱まり、日本株も徐々に下げ渋った。

東証1部33業種は水産・農林、銀行、その他金融、食料品、保険、 空運、機械、建設、精密機器、医薬品など24業種が下落。その他金融う や保険、医薬品は3月以降の業種別上昇率上位で、売り対象になりやす かった。その他製品やパルプ・紙、不動産、サービス、石油・石炭製 品、小売など9業種は高い。東証1部の売買高は22億6673万株、売買代 金は2兆9454億円。値上がり銘柄数は471、値下がりは1283。

売買代金上位では三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友 フィナンシャルグループ、ファーストリテイリング、KDDI、JT、 ホンダ、富士重工業、アルプス電気、オリックス、第一生命保険が安 い。任天堂は連騰、ファナックやリクルートホールディングス、エーザ イ、グリー、日東電工、リコー、日本駐車場開発はも高い。

--取材協力:Anna Kitanaka.

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