18日の米株式相場は反発。連邦公開市場委員 会(FOMC)が経済成長はやや緩やかになったとの認識を示したこと を受け、利上げを急いではいないとの見方が市場で広がった。FOMC の結果発表まで、株式相場は軟調に推移していた。

S&P500種株価指数は前日比1.2%上昇の2099.50で終了。ダウ工 業株30種平均は227.11ドル(1.3%)高い18076.19ドル。ラッセル2000 指数は0.8%上昇して過去最高値。ナスダック総合指数は0.9%上昇。一 時5000台に乗せる場面もあった。

LPLファイナンシャル(ボストン)の経済ストラテジスト、ジョ ン・カナリー氏は「4月利上げの線は消えた。従って6月か9月だ」と 予想。「声明でやや成長が緩やかになったとの景気判断が示されたこと で、経済はFOMCが望む水準に達していないため利上げは先送りされ るとの見方が、市場で広がった」と述べた。

FOMC声明からは利上げに際して「辛抱強くなれる」との文言が 削除された。声明は一方で、「労働市場が一層改善され、インフレ率が 中期的に2%の目標に戻っていくと合理的に確信した場合」、引き締め は適切になるとの見解を示した。イエレン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は記者会見で、「フェデラルファンド(FF)金利誘導 目標のレンジが4月のFOMC会合で引き上げられる可能性は依然低 い」と述べた。

「成長はやや緩やかに」

FOMC参加者の予測(中央値)によると、FF金利誘導目標 は2015年末に0.625%と、昨年12月時の1.125%から下方修正された。16 年末の予想は1.875%、従来予想は2.5%だった。

FOMCは声明で、経済成長が「やや緩やかになった」と表現し、 1月声明の「着実なペースで拡大」から景気判断を引き下げた。輸出の 伸び鈍化と住宅セクターの回復が緩慢であることにも言及した。

スタイフェル・ニコラスで1700億ドルの資産運用に携わるケビン・ キャロン氏は電話取材に対し、「予想外だったのは、FOMCが景気判 断を引き下げたことだ。インフレ見通しも引き下げられた」と語る。 「金融当局はこうした見通し引き下げを通じて、金利の上昇軌道が比較 的緩やかなものになることを市場に伝えようとしている」と続けた。

イエレン議長は、FRB100年の歴史の中で最も積極的な金融緩和 からの脱却を準備している。

「利上げ開始後のペースはゆっくり」

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートの世 界マクロ戦略責任者、ゲーリー・セイヤー氏は電話取材に対し、「当社 は今も、夏の利上げ開始を予想している」と話す。「利上げ開始後はゆ っくりと進めていく姿勢が示唆されたことが、さらに重要だ」と述べ た。

個別の銘柄では小荷物輸送のフェデックスが1.4%下落。為替相場 による利益圧迫を指摘し、通期利益の予想レンジを縮小した。

原油先物が上昇に転じたことを受け、シェブロンやエクソンモービ ル、キャタピラーが上昇しダウ平均を押し上げた。

原題:Stocks, Treasuries Rally as Dollar Drops on Fed-Rate Timing Bets(抜粋)

--取材協力:Paul Dobson、Sofia Horta e Costa、Nick Gentle、Cecile Vannucci.

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