英下院、たばこ統一パッケージ義務付け法案可決-JTなど反発

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英下院は11日、英インペリアル・タバコ・グ ループやブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)などたばこメ ーカーに対し、たばこ箱から宣伝色を一掃した「統一パッケージ」での 販売を義務付ける法案を可決した。喫煙の魅力を低下させる取り組みの 一環だ。

下院は賛成367、反対113で法案を可決した。手巻きたばこにも適用 される。法案成立には上院の承認も必要で、16日に採決の予定。

喫煙率低下や電子たばこ普及拡大への対応に取り組んでいる7800億 ドル(約95兆円)規模のたばこ業界にとって、今回の採決結果は打撃と なる。ただ、こうしたたばこ箱規制の合法性をめぐる争いはまだ決着し ておらず、世界貿易機関(WTO)で係争中だ。

モーニングスターのアナリスト、フィリップ・ゴーラム氏(アムス テルダム在勤)は電子メールで「簡素な包装は規制面で唯一かつ最大の 脅威だ。これまで長い間、たばこ業界の収益性を高いものにしてきた価 格決定力を脅かすからだ」と指摘した。

キャメロン政権は1月、同法案を5月7日の総選挙までに議会通過 させる意向を表明。法案が成立すれば、2016年5月から施行され、オー ストラリアやアイルランドと足並みをそろえることになる。法案はたば こ箱を共通包装化して外側は茶色、内側を白とし、文字はブランド名な ど特定のものに限ることを義務付ける内容。健康に関する警告も引き続 き記載される。

英たばこ最大手のインベリアル・タバコは電子メールで配布した資 料で、法案は上院がまだ可決していないが、「法廷で法的権利を主張す る」との方針を示した。日本たばこ産業(JT)とBATも法的手段を 通じて規制に異議を唱える姿勢を表明した。

(更新前の記事は第3段落の換算額を「約95兆円」に訂正済みです)

原題:U.K. Lawmakers Back Plain Packaging for Cigarettes, Tobacco (1)(抜粋)

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