CDSの生みの親の1人、マスターズ氏-仮想通貨で新たな試み

元JPモルガン・チェースの幹部でクレジッ ト・デフォルト・スワップ(CDS)の開発に携わったブライス・マス ターズ氏が、今度は仮想通貨を使って株売買などの決済や記録方法を一 新させることを目指す新興企業を率いる。

同氏は10日、ニューヨークを拠点とするデジタル・アセット・ホー ルディングスの最高経営責任者(CEO)に指名された。同社は仮想通 貨のビットコインとその取引台帳であるブロックチェーンの技術を、 株、住宅ローン、融資などの取引の決済と記録管理に利用することを計 画している。

ビットコインは暗号化技術によって保護された分散ネットワークの 一部であり、銀行システムの中にはない。コンピューターがP2P(ピ ア・トゥー・ピア)で通信して公開台帳であるブロックチェーン上で取 引を認証する。

ビットコインは違法な取引に利用され得ることで批判もされている が、デジタル・アセットはデジタル通貨のスピードと効率性を保ちなが ら情報開示の要素を加えて、ウォール街の金融機関や監督当局を安心さ せようという作戦だ。メンバーだけが利用できる閉鎖システムを提供す る予定。

マスターズ氏(45)はインタビューで、「取引はワープ(時空間を 超えた移動)スピードで起こるが、決済はそうではない」と語った。

同氏はJPモルガンのインターンから出発し27年をかけて商品部門 の世界責任者に上り詰めたが、同部門の売却完了に伴い昨年退社した。

原題:Swaps Pioneer Blythe Masters to Lead Virtual-Currency Startup(抜粋)

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