タイとスイスに続き日本は3位-悲惨指数が示す経済の幸福度

自分の国の景気の悪さに嫌気が差 したなら、荷物をまとめてスイスに移り住んでみたらどだろう。

いわゆる「悲惨指数」で51の国と地域(ユーロ圏を含む)の2015年 の経済状況を見てみるのも1つのやり方だ。悲惨指数はインフレ率と失 業率の合計。どちらも消費者とってはうんざりする数字だ。ブルームバ ーグ・ニュースのエコノミスト調査を基にこの悲惨指数の低い、言って みれば世界で最も幸せな15カ国・地域を右に掲載したチャートで示し た。

スイス国立銀行(中央銀行)の突然の政策変更に伴うスイス・フラ ン高が今年大きなニュースとなったが、スキー天国でチョコレートでも 有名なスイスは依然、住みやすさで抜きん出ている。スイスの労働年齢 人口の失業率は今年わずか3.3%と予想されている。物価は今年0.9%下 落すると見込まれ、フラン高による打撃を和らげそうだ。国際通貨基金 (IMF)による15年の国民1人当たりの国内総生産(GDP)推計で は、スイスの豊かさは世界4位だ。

悲惨指数で測る住みやすさランキングで、それほど豊かではないタ イが首位となったのは驚きかもしれない。恐らく異例に低い失業率がそ の一因だ。タイの失業率は現在1%を下回り、今のところインフレも刺 激していない。もちろん昨年の軍事クーデター後、いまだ軍政下にある 「ほほ笑みの国」が先進国の生活水準に近づくのにはまだ長い道のりが ある。

3位に入ったのは、1990年代に始まったデフレから抜け出す闘いが 続く日本だ。インフレ率は今年、約1%となりそうだ。雇用改善が進み そうで、失業率は昨年平均の3.6%から3.5%に低下すると見込まれてい る。中国は7位。インフレ率と失業率が今年、比較的低い水準にとどま ると予想され、1年前から2つ順位を上げた。

その中国に続く8位が米国だ。世界一の経済大国が必ずしも世界で 最も幸せな国というわけではなさそうだ。失業率が依然として比較的高 いことが響いている。

(注:数字はブルームバーグが2月27日時点でまとめた最新調査や民間 予測、調査データを反映している)

原題:Thailand, Switzerland Top List of World’s 15 Happiest Economies (抜粋)