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「侵略」などの文言は明記を、戦後70年談話-公明幹事長代行

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公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は安倍晋三首相 が今年発表する戦後70年の首相談話で、1995年の村山談話に盛り込まれ た過去の「植民地支配」と「侵略」への反省とお詫びを表明した文言は 明確な形で残すべきだとの認識を示した。

16日のブルームバーグ・ニュースのインタビューで語った。斉藤氏 は、村山談話に盛り込まれた「植民地支配と侵略」「反省」「お詫び」 などの表現が残らなかった場合、「後退と誤解されかねない。そういう 言葉を明確に残した談話になるべきだ」との考えを示した。

その上で、「首相談話ということであれば、それを支えている与党 の意見と取られるわけだから、そういう意味では談話の中身についてき ちんと相談、われわれの意見の反映というのは当然あるべきだと思って いる」と述べた。

戦後50年の1995年8月15日に当時の村山富市首相が発表した談話で は、過去の歴史について「植民地支配と侵略によって、多くの国々、と りわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」と表 現。「痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ち」を表明し た。2005年当時に小泉純一郎首相が発表した談話も「植民地支配」「侵 略」「痛切な反省」「心からのお詫び」の文言を盛り込んだ。

安倍談話

安倍首相は1月、NHKの番組「日曜討論」で、村山談話など歴代 内閣の見解を「全体として受け継いでいく」としながらも、「今まで重 ねてきた文言を使うかどうかということではなくて、安倍政権は安倍政 権として、この70年を迎えてどう考えているんだという観点から談話を 出したい」と発言した。

さらに「今までのスタイルをそのまま下敷きとして書いていくとい うことになれば、今まで使った言葉を使わなかった、あるいは新しい言 葉が入ったという、そういう細々とした議論になっていく」とも語って いる。

政治評論家の森田実氏は首相のこうした発言について「全体として 継承するが文面は別にするという理屈は政治家の間では通るかもしれな いが、一般国民には無理だ。矛盾している」と指摘する。首相は今後の 作成過程で「最後まで粘ると思うが、評判を落としていく」としながら も、最終的には村山、小泉談話の文言を「受け入れざるを得なくなる」 と語った。

自民、公明両党は2月13日、集団的自衛権の行使を一部容認した昨 年7月の閣議決定を踏まえた安全保障法制の整備に向けた協議を再開。 今国会での関連法案を提出するため、3月中に与党としての考え方を取 りまとめることで一致した。

恒久法制定

安倍首相は16日の衆院本会議で、多国籍軍への後方支援などのた め、自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法制定について聞かれ、 「あらゆる事態に切れ目のない対応を可能とすることが重要であると考 えており、将来具体的なニーズが発生してからあらためて立法措置を行 うという考え方は取らない」と表明。具体的な法整備の内容は「現在検 討中」としながらも「与党間でしっかり議論してほしい」と述べた。

斉藤氏は昨年の閣議決定に向けた与党協議で「議論していないこと を提案されたら、3月末までに結論が出るかどうかわからない」と言 う。恒久法は「議論された内容ではない」と語った。

原子力発電所の再稼働については「今の原子力規制委員会のプロセ スを見ていると夏以降だ」と話し、早くても「秋口になると思う」と述 べた。

斉藤氏は1952年2月生まれの63歳。党政調会長、環境相などを歴 任。現在は幹事長代行、税制調査会長のほか、選挙対策委員長として4 月の統一地方選への対応にもあたっている。

統一地方選については「わが党は地方議員からスタートした政党。 今は3000人いるが、そのうちの半数以上、1600人弱が改選される非常に 重要な選挙」と述べ、全員の当選を目指す考えを示した。

(最終段落の候補者数を訂正済みです)

--取材協力:高橋舞子.

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