, コンテンツにスキップする
SUBSCRIBER ONLY

1日8時間座っている勤労者よ立ち上がれ-寿命縮まる恐れ

ティム・ティレル氏の上司は、立ったまま仕 事ができる机を会社の金で買ってくれようとしなかった。そこで同氏 は、自分でなんとかすることにした。

同氏はイケアで部材を調達し、キーボードとモニターを高い位置に 置ける机を即席でこしらえた。ソフトウエアエンジニアの同氏は、座っ てばかりいると体に悪いと聞いていたからだ。すると同僚も追随。当時 勤めていた米ホームアウェイはその後考えを変え、テキサス州オーステ ィンのオフィスにある800余りの机を高さが調節できるものにした。

長時間座り続ければ、誰しもの健康が脅かされる証拠は積み上がり つつある。このため、座りっぱなしで仕事する従業員に椅子から立ち上 がる選択肢を与えることを企業に求める圧力が強まっている。そのため の高さ調節可能な机は1台数千ドルもするが、企業はそのコストと従業 員の健康への配慮を示すこととを天秤にかけざるを得ない。

医学誌アナルズ・オブ・インターナル・メディシンで今週発表され た論文は、不安を抱く従業員が企業に対応を求める論拠を強めそうだ。 研究者らは47の別々の研究のデータを比較し、長時間の座業が死亡や心 臓病、がん、2型糖尿病のリスクを高めるとの結論を導いた。これは寿 命を何年も縮めることにつながり得ると、論文の主筆者でトロント・リ ハビリテーション・インスティチュートの研究員デービッド・オルター 氏が指摘した。

同氏によれば、毎日長時間座っていると頻繁に運動する人の健康さ えも悪化する。「座っている時間の長さは、不健康度合いを測る独立し た指標だ。長時間座っていることは生存自体を脅かす。立ち上がる必要 がある」と電話インタビューで語った。同氏によると、1日に座る時間 は4時間未満が最適で8時間以上が体に悪い。

しかし、立ったまま仕事ができる机を買うよう会社を説得するのは 簡単ではないようだ。ティレル氏は「君にそういう机を買ったら、100 人分を買わなくてはならなくなる」と言われたと電話インタビューで語 った。貸し別荘などバケーションレンタルをオンラインで手掛けるホー ムアウェイは今では、オースティン以外のオフィスにも高さ調節可能デ スクを入れる計画だと、広報担当のクリスティナ・ソン氏が述べた。

原題:Workers Take a Stand as Evidence Mounts Against Sitting: Health(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE