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まず「小皇帝」を啓発せよ-中国人への減塩呼び掛け

中国では脳卒中や心臓病と闘っている医師ら は塩分摂取を減らすよう国民に呼び掛けてきた。こうした対策がなかな か浸透しないため浮かんだアイデアは、まず「一人っ子政策」で大切に 育てられた子供たちを啓発することだ。

山西省では、中国で「小皇帝」と呼ばれる子供たちの家庭内の影響 力に期待し、研究者のグループが塩分の多い伝統的食事は健康に悪いこ とを学校の生徒らに教えた。そして、そのことを両親に伝えるよう促し た。

1人の男の子は自宅の台所にあった食塩をトイレに流し、両親を激 怒させた。別の生徒は母親のために食塩入れを隠したがすぐにどこに置 いたか忘れてしまった。ともかくわずか4カ月で、塩分摂取量は4分の 1減ったという。

中国全土では推計2億7000万人が高血圧を患っている。医学誌ラン セットに昨年12月に掲載された世界の死亡率リポートによれば、中国で の2013年の死因1位は脳卒中だ。世界保健機関(WHO)によると、中 国政府が対応を進めなければ、心疾患と脳卒中、糖尿病により2005-15 年に中国の国民所得は約5500億ドル(約64兆円)の損失を被る見込み。

長期的な解決策を求めて、非営利団体のジョージ・インステイチュ ート・フォー・グローバル・ヘルスの研究員らは中国の家庭内における 子供の影響力に着目した。ジョージ・インスティチュート中国事務所の チャン・チン調査研究員は、「中国の家庭内での子供の地位は特別だ。 しょっぱい料理なんて食べないと両親に言うことができる」と述べた。

WHOは、成人の塩分摂取を毎日5グラム未満に抑えることが血圧 を抑え、心疾患や脳卒中、心臓発作のリスクを小さくすることに寄与す ると説明。中国当局によれば、中国人は毎日平均で塩分を12グラムを摂 取している。

原題:‘Little Emperors’ Wage War on China’s Deadliest Killers: Health(抜粋)

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