, コンテンツにスキップする
SUBSCRIBER ONLY

ホイットニー氏ファンド、1年足らずで失速-米中部企業に投資

ウォール街の元著名アナリスト、メレディ ス・ホイットニー氏のヘッジファンド「アメリカン・リバイバル・ファ ンド」は運用開始から1年足らずで崩れ始めた。

ホイットニー氏は「米国のハートランド(中部)」が好景気になる とテレビや著書で予想し、2013年11月に中部企業の株式への投資を始め た。中部では一部企業が好調だったものの、マットレスや音響機器をク レジット販売するテキサス州の小売企業などへの投資が裏目に出た。ホ イットニー氏率いる運用会社ケンベル・キャピタルは運用不振のさなか の昨年10月、主要な支援者だった資産家マイケル・プラット氏の関係す るファンドから出資金の返還を求められ、それを拒否した。

事情を直接知る関係者1人はホイットニー氏が判断を誤った理由と して、投資先の選別を助けるアナリストを雇うことなく、1投資家の資 金に過度に依存しながら運用を始めたことを挙げた。幹部2人は退社 し、ニューヨークのマジソン街にあるケンベルのオフィスは転貸先を募 っている。プラット氏のブルークレスト・キャピタル・マネジメントは 先月、4600万ドル(約54億円)の返還を求めてバミューダで提訴した。

ホイットニー氏(45)は07年、金融危機の襲来がほぼ誰の目にも明 らかになる何カ月も前に、米銀シティグループが減配を余儀なくされる と警告。その予想が的中して名声をつかみ、米誌フォーチュンの表紙を 飾って「預言者」というニックネームを得た。

13年6月には著書で米国の沿岸地域の将来を悲観し、数十年後には 税率の低い中部に人や企業が移ると予言。米国の次の成長サイクルから 利益を得る狙いで同年11月からアメリカン・リバイバル・ファンドの運 用を開始した。同ファンドは説明資料で中部16州を挙げ、この地域の向 こう10年の成長が全米平均の2倍になると予想していた。

事情に詳しい関係者によると、テキサスの小売業者コンズの株価 が30%上昇したため同ファンドは最初の2カ月間のリターンがプラス 4%となったが、その後は翌年6月まで月間でプラスのリターンを記録 することはなかった。そのころまでにコンズの株価は顧客融資の焦げ付 きで急落。同社株への投資で同ファンドは200万ドルを上回る損失を被 ったという。

ホイットニー氏にコメントを要請したが返答はない。

原題:How Meredith Whitney’s American Revival Sputtered in Debut Year(抜粋)

--取材協力:Saijel Kishan、Michael J. Moore、Lindsay Fortado、Will Wainewright.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE