米企業利益への悲観高まる-原油安で増益率予想引き下げ

株式投資家が原油安の恩恵が経済に波及する のを待っているのにもかかわらず、最近目に入るのは下向きの動きばか りだ。

ブルームバーグが集計したアナリスト6000人余りの予想によると、 S&P500種株価指数構成企業の1-3月(第1四半期)の増益率見通 しは3カ月前から6.4ポイント下方修正された。引き下げ幅は2009年以 来で最大。下方修正は10業種中9業種に広がっており、エネルギー関連 企業が最大の引き下げとなった。

株高で株式のバリュエーション(株価評価)が10年以来の高水準に 達する中、米企業利益に対する悲観が広がっている。同時に米株市場で はボラティリティ(変動性)が上昇。原油価格が昨年6月から55%下げ てバレル当たり49ドルを割り込んだことで、企業が投資を中止し、信用 市場と銀行がデフォルト(債務不履行)に見舞われるとの観測が高まっ ている。

昨年10-12月(第4四半期)の増益率は2%となったようで、今年 1-3月は2.8%と見込まれている。昨年10月時点の予想はそれぞ れ8.1%、9.2%だった。最新の予想によると、エネルギー関連企業を除 いた増益率見通しは昨年10-12月が4.7%で、今年1-3月が7.8%。

BTIGのチーフストラテジスト、ダン・グリーンハウス氏は「原 油安の影響について、当初はS&P500種全体で利益を1ないし2ドル 押し下げると見込んでいたが、どう見ても状況はより悪化しそうになっ てきた。全体の状況は想定よりも大幅かつ急速に動いている」と語っ た。

原題:Earnings Pessimism Jumps as Crude Is Seen Wiping Out S&P Growth(抜粋)

--取材協力:Oliver Renick、Joseph Ciolli、Wendy Soong.