ウォール街のアナリストらは、個人投資家が 売り込んでいるジャンク(投資不適格級)債を今年最良の投資対象の1 つとみている。

2014年のジャンク債リターンはプラス2.5%と08年以降で最も悪か った。ウェルズ・ファーゴの15年1月8日付リポートによれば、ジャン ク債の投資信託からはここ1週間で15億ドル(約1800億円)が引き揚げ られており、これで8週連続の資金流出だ。

それでもゴールドマン・サックス・グループやモルガン・スタンレ ーのアナリストらはジャンク債を勧め、今の低迷は15年のリターン押し 上げの可能性を高めることにしかならないとしている。米景気見通しの 改善が進む中でも、米連邦準備制度理事会(FRB)が借り入れコスト を低水準に維持しているためだ。

低コストの資金環境は債務負担の大きい企業にとっては好ましい が、14年はゴールドマンが見込んでいたようなジャンク債の当たり年に はならなかった。同行のアナリストらは今月の投資見通しで、「われわ れは昨年同様に高利回り債と銀行融資をオーバーウェートにすることを 勧める。15年にはこの2つのセクターが投資適格級債と現金を上回るパ フォーマンスになるだろう」と予想した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数データによ れば、ジャンク債は今月0.1%値上がりと、辛うじてプラスとなってい る。

昨年のジャンク債への期待は苦い結果に終わった。原油相場急落で 高リスク債需要が損なわれたためだ。だが利回りは今、昨年付け た5.7%から約7%に上昇しており、多くのアナリストらが投資妙味の 高まりを感じている。アダム・リッチモンド氏らモルガン・スタンレー のクレジットアナリストは9日のリポートで、「14年の大半における慎 重な見方とは異なり、われわれは今年、高利回り債に対し強気だ」とコ メントした。

原題:Goldman Loves Those Junk Bonds That Main Street Is Running From(抜粋)

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