フランスの風刺週刊紙の事務所が襲撃され、 少なくとも12人が死亡した7日は、同国でイスラム原理主義の政党が政 権を握り女性の就労を禁止する内容で話題になった小説の発売日だっ た。

発売されたのは、仏小説家ミシェル・ウエルベック(代表作に「素 粒子」など)の6作目となる「Submission(サブミッション、服従の意 味)」。イスラム教の影響に動揺する西側社会を描く話題作だ。現時点 で週刊紙「シャルリー・エブド」襲撃事件とイスラム教との関連性は公 式に確認されていないが、ラジオ局ヨーロッパ1やAFP通信は目撃者 の情報として、事務所に侵入し銃を乱射した2人が「アッラーは偉大な り」と叫んでいたと報じた。

ウエルベックの新作では、架空の政党「イスラム兄弟の絆」が仏大 統領選で極右政党「国民戦線(FN)」に勝利する。シャルリー・エブ ド最新号の表紙には、魔法使いの格好をしたウエルベックの風刺画が描 かれ、「賢者ウエルベックの予言」との見出しが掲げられている。

仏紙リベラシオンは4日付の書評で、「読むのがつらくなるほど挑 発的な茶番」として、「文章力が衰えた兆候が見て取れる」とこの小説 を痛烈に批判した。

原題:Is Shooting Linked to Novel of France Under Islamist President?(抜粋)

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